元化学メーカー社員が語る、化学業界の特徴

1. 完全なる年功序列

まず、化学メーカーは完全なる年功序列です。

ほぼ、公務員です。

2級格→1級格→主任格→課長補佐→課長格→部長格→次長格

というように、等級が決まっており、昇進に関してはほぼ年功序列通りに行われていました。

そのため、

「自分の実力を試したい!」

というモチベーションの高い社員は2〜3年で退職しているケースが多かったですね。

私の隣の部署の先輩社員は、

「自分の裁量が全くない!」

と会社に不満を持っていたため、リク○ートに転職していました。

化学メーカーの給与体系は、ほぼ公務員と考えて良いと思います。

化学メーカーは元が軍事産業であるメーカーが多いため、創立100年を超えている会社が本当に多いです。化学メーカーと取引のある、化学専門商社も創立100年を超えた会社ばかりです。

2.中途採用組が少ない

化学メーカーは、中途採用組が非常に少ないです。

ほとんどが新卒からの生え抜きで、年功序列で上がっていきます。そのため、中年のおじさんになると、同業の知り合いがめちゃくちゃ多かったですね。

年に1回、特約店会(特約店=商社のこと)というのがあり、特約店会ではほぼ同窓会のような形になっていました。笑

同業他社や商社にも知り合いが多いため、仲良く仕事している印象が強かったです。化学業界というのは、良くも悪くも閉鎖的な業界と言えるでしょう。

3.海外転勤のチャンスが多い

化学メーカーは、すぐに海外転勤できます。

現在、化学メーカーのお客さんのメインは、ほとんどが海外企業のためです。もちろん国内のお客さんも多いのですが、自動車メーカーなどが海外進出をしているため、それに付随する塗料メーカー、鉄鋼メーカーなども工場が海外へと移っています。

そのため、化学メーカーも中国、韓国、アメリカ、ヨーロッパ、ブラジル、など、かなり海外進出が進んでいます。

「海外進出が進んでいる」というよりも「出ざるを得ない」と言った方が良いですね。苦笑

しかも、化学業界にいる人間は非常に保守的な人が多いので、海外志向の社員は少ないです。そのため、

「海外転勤してみたい!」

「海外駐在員になりたい!」

という人にとっては、かなり良い選択です。手を挙げれば、すぐに行かせてもらえる状況です。

入社5〜6年目の社員でも、海外駐在のオファーがかかります。課長クラスになると、頻繁に海外支社の社長として飛ばされるケースが多かったですね。

       

でくのぼう


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