化学業界は文系でも就職できるの?採用人数は少ないけど、大丈夫なの?

先日、読者の方から、

「化学業界は文系でも就職できるの?」
「化学メーカーの採用人数は少ないけど、大丈夫なの?」

というご質問を頂いたので、詳しくお話ししましょう。

1.化学業界は「文系」でも就職できる。

確かに化学メーカーの募集などには、「理系歓迎」などと書かれている場合が多いですが、

文系でも、もちろん就職できます。

(実際、私も勤務していたわけですしね。笑)

意外に思うかもしれませんが、化学メーカーの営業職のほとんどは「文系」です。

そして、会社の社長というのは営業出身者が就くことが多いので、化学メーカーの社長はだいたいが文系となっています。

ただ、たまに、

「新卒採用は理系出身者だけです」
「営業職もすべて理系出身者が担当しています」

という化学メーカーもあるのですが、私の感覚的には、

「全体の1割程度」

ですね。

それぐらい、少ないです。笑

何が言いたいかというと、要は、

「文系でも化学業界には就職できる」

ということです。

もっと言えば、文系学生のほとんどは、

「化学メーカーを始めとする、自分と縁の遠い会社」

を受けることは少ないので、「穴場」と言えます。

理系学生からすれば、化学業界というのは大本命ですが、文系学生からすれば、かなりの穴場です。

2.採用人数が少ない方が、ホワイト企業である確率が高い

めちゃくちゃ重要なことを言います。

「採用人数が少ない方が、ホワイト企業である確率が高い」

です。

「え!そんなバカな!」

と思いますよね?笑

その理由を今から説明いたします。

そもそも、採用人数というのはどのように決まると思いますか?

そう、

「その会社を維持するのに、必要な人数」

ですよね。

では、採用人数が多い会社というのは、それだけ組織が巨大なのでしょうか?

いいえ、違います。

組織の大きさは、採用人数が少ない会社とそれほど変わりないでしょう。

では、何が違うのか。

答えは、

「離職者の数」

です。

銀行や保険といった金融業界は採用人数が多いですが、なぜ多いのかと言えば、

「それだけ大量に離職するから」

です。

ものすごく独断と偏見でしゃべりますが、基本的に大量採用している会社は、新入社員を育てる気はありません。

「どうせ辞めるから、大量に採っておこう」

というのが基本的な戦略です。

手元の就職四季報をよく見てほしいのですが、大量に新卒を採用している会社は、離職率のところが、

「N/A(No Answer・非回答)」

になっているはずです。

なぜ、「非回答」になっていると思いますか?

それは、

「離職率が高いため、公表すると自社のイメージに傷がつくから」

です。

どこかの記事で、

「離職率は低ければ低いほど良い」

という話をしましたが、それと同じように、

「採用人数は少なければ、少ないほど良い」

です。

採用人数が少ないことが意味するのは、

  • 離職率が低い
  • 新入社員をきちんと教育する意思がある

ということです。

3.「採用人数」より「倍率」をチェックするべき。

就活の企業選びの際に、ぜひ覚えておいてほしいのですが、

「チェックすべきは『採用人数』よりも『倍率』」

ということです。

学生の視点だと、どうしても、

「この会社採用人数少ないから、ダメかも…」
「この会社は採用人数多いから、私でもいけるかも!」

となりがちなのですが、その考え方はあまりよくありません。。苦笑

それよりも、

「この会社の倍率はどれぐらいなのか?」

ということを意識的に見た方が良いです。

極端な例を言えば、人柄や能力が同じような2人の学生がいたとして、

A:「採用人数100名、倍率100倍」の会社を40社受ける
B:「採用人数10名、倍率40倍」の会社を40社受ける

という場合、「内定を取れる確率が高い」のはどちらの学生でしょうか?

・・・・・・。

そう、

「B」の学生

ですよね。

採用人数というのは、実はあまり関係なくて、内定が取れるかどうかに関わるのは、

「どれぐらいの倍率の会社を何社受けるか」

というところにかかってきます。

たとえ、採用人数が100名の会社ばかりを受けていたとしても、倍率が100倍であるならば、

「1社内定を取るのに、100社受けなければいけない」

ということです。

しかし、採用人数が少なくても、倍率40倍の会社ばかり受けているならば、

「1社内定を取るのに、40社受ければ良い」

という計算になります。

だからこそ、

「『採用人数』よりも『倍率』をチェックすべき」

なのです。

       

でくのぼう


「実績も何もない…」というあなたが、最短で上場企業の内定を取るためのメール講座