「化学メーカーの文系学生の職種って、やっぱり営業だけなの?」
元化学メーカー営業職の私が、あなたの疑問に答えましょう。
1.ほとんど「営業」「人事・経理」が少し。
結論から言うと、
「ほとんど営業。あとは人事・経理が少し。」
です。
文系で化学メーカーに入った場合、 ほとんどの人は「営業」に回ります。
あとは「人事・経理がチョロチョロ」という感じですね。
イメージ的には、内定者が10名いたとして、
- 営業→8名
- 人事→1名
- 経理→1名
みたいな感じです。
まあ、「ほぼ営業」ですね。
基本的にメーカーというのは採用人数に離職者を入れていないので、採用人数も少ないです。財閥系化学メーカーであっても、採用人数は「10人前後」ですよね。
逆に、「銀行・保険」といった金融は、初めから、
「だいたい毎年これぐらい辞めるだろう」
という想定のもと、多めに採用しています。
だから、あれだけ採用者が多いのです。
就活生だと、
「おお!この会社は採用人数が多い!!」
とテンションが上がると思いますが、採用人数が多いと言うことは、
「それだけ辞める人数が多い」
ということです。
就活を受ける企業を決めるときは、
「採用人数が多いのには裏がある」
というのを知っておきましょう。
2.化学メーカーに「女性営業」っているの?
「化学メーカーに『女性営業』っているの?」
と思うかもしれませんが「います」。
化学業界がかなり古い業界ということもあって、数はかなり少ないですが、女性営業もいます。
あと、どうでも良いことですが、女性が化学メーカーに入ると、めっちゃモテます。
私の同期の研究で入った同期の女の子は、10人ぐらいの研究の男からアプローチされていました。また営業で入った女性の後輩も、フロア中の男からアプローチされていました。苦笑
化学製品は化粧品原料としても多く使われるので、化粧品業界の方は女性営業ばかりです。
化粧品原料の展示会「CITE JAPAN」というのが2年に1回行われますが、化粧品原料を取り扱うメーカーは、女性営業がかなり多いですね。
化学メーカーの営業のノルマは金融系などのゴリゴリ系に比べれば、全然ゆるいので、女性でも無理なく働けると思います。
3.文系でも化学メーカーの営業ってできるの?
文系の我々からすると、
「化学わかんない!!」
「物理キライ!!」
みたいな感じで、よく分からないじゃないですか。笑
私は「化学I」の「酸化還元反応」で挫折するぐらい、化学がキライだったので、
「理系=化学については何でも知っている」
みたいなイメージがありました。
でも、同期の院生とかに話を聞くと、
「いや、理系って一口に言っても、専門違ったら全くわかんないからね。笑」
ということだったのです。
そうなのです。
理系は、一括りにできないのです。(当たり前か)
実は理系と一口に言っても、大学院の専門はみんなバラバラです。
専門が違えば、勉強する内容はガラリと変わるのです。
だから、
「文系なのに、化学メーカーの営業とかできるのかな?」
という心配はいりません。
結局は、その分野の専門書で勉強することになるので、専門書が読めれば何も問題ありません。
MARCHレベルの大学に入学できる学力があるのであれば、全く問題ありません。
専門書はめちゃくちゃ難しいですが、そのときは同期の研究に助けてもらいましょう。
(高校で化学13点の私がやれていたので、大丈夫です。笑)
4.化学メーカーって、英語を使った仕事はできるの?
「化学メーカーって、英語を使った仕事はできるの?」
と思うかもしれませんが「できます」。
すでにどこかで話したかもしれませんが、化学メーカーの海外売上高比率って、メーカーの中では、
- 自動車
- 化学
という2トップで高いです。
つまり、海外との取引が多いのです。
海外との子会社とのメールは全部英語ですし、受注表やFAXなどもすべて英語です。
たまにアメリカやヨーロッパの現地社員が日本に来るので、そのときは英語をたくさん使いますね。
あと、そもそも外資系メーカーのお客さんが日本に来るときのプレゼンなどは、全部英語です。
まあ、とにかく、化学メーカーで営業として働く場合、
「英語は必ず使う」
ぐらいのイメージです。
もし仮に、英語を全く使わない部署に配属されたとしても、
「英語を使う部署で働きたいです!」
「語学研修を受けたいです!」
みたいなことを言えば、すぐに実現します。笑
なぜなら、
「みんな海外に行きたくないから」
です。笑
商社やコンサルの場合は、
「海外でバリバリやるぜい!!」
みたいな人が多いですが、メーカーは違います。
若手社員であっても、内向きな人がかなり多いです。
「国内から離れたくない」
「途上国とか行きたくない」
という人がほとんどです。
だから、海外志向の人ほど、化学メーカーってアリだと思いますよ。本当に。
ただ残念ながら、若いうちに赴任できる国は、
- 韓国
- 中国
といったアジア諸国が多いです。
ヨーロッパに駐在している若手社員もいましたが、かなりレアケースでした。
化学業界であっても、今アツいのは、
- 中国
- インド
とか、そういう国なんですよね。特に中国。
中国は本当に市場が伸びているのですが、いかんせん誰も行きたがらない・・・苦笑
あなたが赴任先で臨んでいるのは、おそらく米国やヨーロッパかと思いますが、残念ながら若手が派遣されることはほぼありません。
だいたい営業畑を20年ぐらい経験した、40代のおじさんが現地法人の社長として派遣されるイメージです。
でくのぼう
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