「自己PRの作り方が分からない…」
「自己PRのネタなんてない…」
というあなたのために、凡人専用の自己PRの作り方をお教えします。
1.自己PRの具体的な作り方
あなたにオススメしたいのが、
「基本形にあなたのエピソードを流し込み、とりあえず自己PRを作ってみる」
という作戦です。
「基本形がわかんねえよ」
と思うでしょうから、オススメの基本型をお伝えします。
これは『凡人内定マニュアル』の武野光氏が主張する基本形ですが、非常に良いのでご紹介します。
【人間性自己PRの基本形】
- ひと言で人間性を表現する言葉 ※ネタっぽくてもいい
- 意味の解説や、自分の考え方の説明
- 具体例(エピソード)
- 人間性のバックボーン
- 未来の要素(会社に入ってからどうするか)
例を挙げてみましょう。
「①私は『お残し』を許しません。
④中学時代の陸上部の経験で、練習中に自分からできることを見つけて完遂することが自分の価値になると確信しました。
②この精神は自分の理想である『人に頼られる人間になる』ために必要だと考えています。
③現在、続けているコンビニのアルバイトでは、備品補充などの仕事がありますが、自分が意識してやらなければ次のシフトの負担が増えます。
②自分の積極性で他人の負担を減らせれば、それは自分の知識や経験になり、他人に提供できる価値になると信じています。
⑤社会に出てからも、『やり残さない精神』で、人に感謝され、頼られる人間を目指したいです」
武野光(2016)『凡人内定完全マニュアル』ポプラ社 pp.77-78
あなたが自己PRを考える際に、
「この基本形に流し込める自分のネタはないかなぁ」
という姿勢で自己分析を始めることです。
やみくもに自己分析をしても、それはただの哲学者になって発狂するだけなので、まずゴールとなる形を決めてから自己分析を始めることをオススメします。
「自分のネタの探し方が分からない」
という場合は、同じく『凡人内定マニュアル』の武野光氏が主張するネタ選定方法が参考になります。
今すぐできる凡人学生最強の『ネタ』は、以下のようにして作ります。
- 生活圏内(大学・ゼミ・バイト・サークルなど)の一挙手一投足をできるだけ細かくくまなくリストアップ(最低100個)
- 自分以外はやっていなさそうな言動を見つける※些細なことでもいい(他の人よりも気を配っていることなど)
- ピックアップした言動における『共通点』を探す(生活圏は異なっていい)(なぜその言動をとるのか)
- その共通点がなぜ自分にあるのか考える(背景・きっかけ)
- 自分の考え方(信念や心の規律)を明確に設定(何を大切にして生きているか)
- それを人間性とする
武野光(2016)『凡人内定完全マニュアル』ポプラ社 p.75
改めてになりますが、
「企業研究には終わりがあるが、自己分析には終わりがない」
というのは心に留めておいた方が良いです。
実際、私が就活をしていたとき、u●istyleでESの参考例を探しにいって、
「ビジネスコンテストで優勝を果たし・・・」
「学園祭の実行委員会で企画を立ち上げ・・・」
といったすごい実績に圧倒され、絶望した記憶があります。笑 そして、今思えば全く必要なかったです。
というか、実績アピールの自己PRは、営業でいうなら、
「弊社は幅広いラインナップを揃えており・・・」
「弊社は多数の取引先を有しており・・・」
と自慢しているようなものですから、逆効果でしょうね。
2.抑えるべき2つのポイント
自己PRを作る上で、気をつけるべきは
- 「きっかけ」→「行動」→「結果」の流れになっているかどうか
- 「結論→理由」の流れになっているかどうか
の2点です。
2.1.「きっかけ」→「行動」→「結果」の流れになっているかどうか
自己PRを作る際の1つ目のポイントは、
「きっかけ」→「行動」→「結果」の流れになっているかどうか
です。
みんな大好きPDCAですね。笑 この言葉は就活をはじめ、会社に入ってからも合わせて100回ぐらいは聞かされました。
ですが、自己PRをESに書く際、自己PRを話す際は、
PDCAの流れになっているかどうかがめちゃくちゃ重要
です。
リクルートキャリアの細井智彦氏が、「面接官が応募者をより深く見抜くテクニック」として、
「きっかけ」→「行動」→「結果」を受け、「どんなことを学んだのか」までを尋ねてください。ここまで聞いてはじめて、応募者に物事を正確に分析する力があるか、常に新しい課題を見つけて成長していける人物かが見抜けるのです。
細井智彦(2013)『「使える人材」を見抜く 採用面接 』高橋書店 p.66
と紹介しているように、面接官は
学生の自己PRがPDCAの流れになっているかどうか
は必ずチェックしています。ES、面接問わずチェックしていますので、
「自分の自己PRがPDCAの流れになっているかどうか」
は必ず確認してください。
2.2.「結論→理由」の流れになっているかどうか
自己PRを作る際の2つ目のポイントは、
「結論→理由」の流れになっているかどうか
です。
ESと面接どちらも共通して言えることですが、
「まず最初に結論を言わないとダメ」
です。
「私は〜という強みがあります。なぜなら〜」
という喋り方にしないと、面接官側は何を言いたいのか分かりません。あと、面接官は基本疲れているので、結論を後にすると相手の集中力が持ちません。笑
ビジネス文書の書き方ではよく「PREP法」と呼ばれますね。
- 「Point」:結論
- 「Reason」:理由
- 「Example」:理由を示す具体例
- 「Point」:もう一度結論
という流れです。
この考え方は、会社に入ってからもかなり使います。
例えば、週報や出張報告書を書くときに「結論→理由」の流れで書かないと、上司に、
「何が言いたいの?」
と怒られます。
また、会議の際に、最初に結論を言わないと、
「何が言いたいの?」
と、これまた怒られます。笑
なので、「PREP法」は就活のためというよりは、会社で働く際のリハーサルとして練習しておくのが良いと思います。
3.完璧主義の罠
あらかじめ警告しておきますが、あなたが自己PRを作ろうとした際、間違いなく陥るのが、
「やるならとことんこだわりたい」
「こんなクオリティでは、 面接にいけない」
という思いです。「より良いものを」という姿勢はすばらしいですが、就活においてはかなり危険です。
Facebookの創始者であるマーク・ザッカーバーグは、
Done is better than perfect.
(完璧を目指すよりも、まずは終わらせろ。)
と言っていますが、その通りです。
「40点でも30点でも良いので、自己PRを完成させ、面接で練習すること」
が一番重要です。特にオススメは、
「完成させた40点の自己PRを、選考の早いどうでもいいベンチャー企業の面接で練習する」
という作戦です。ベンチャーでの面接練習に関しては、
で詳しく書いています。
実際、私も一部上場の化学メーカーが本命だったので、経団連の就活が解禁になる前に、わけのわからないITベンチャー企業でたくさん面接の練習をしました。笑
キャリアセンターの面接練習なんか大した練習にならないですよ。苦笑 ベンチャーであっても本番の面接を重ねないと、自己PRもうまくできません。
でくのぼう
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