文系でも、もちろん就職できます。
目次
1.化学メーカーの営業は、ほとんどが文系
意外かもしれませんが、
化学メーカーの営業ってほとんど文系
なんですよね。
理由は、おそらく、
「理系で院まで出て、営業をやりたいという人は少ないから」
でしょうね。苦笑
化学メーカーにも2種類あって、
- 文系が営業をしている会社
- 理系が営業をしている会社
の2種類あります。
理系しか営業を取らない会社もあるのですが、私が就活をしていて1〜2社あるかないかでしたので、ほとんどは文系が営業をしています。
必要な知識は入社してからで全く問題ありません。
理系でも研究分野からズレれば、知識に関しては変わりないので、文系でも全く問題ありません。私なんて、アルキル基すら分からず入社しましたから。苦笑
2.化学メーカーの営業の面白さ
化学メーカーの営業は面白いと思いますよ。私は辞めちゃいましたけど。笑
化学メーカーの営業の面白さは、
- さまざまな業界に顔を出せること
- 海外との仕事が多いこと
- 競合メーカーが、顧客でもある場合が多いこと
でした。
2.1.さまざまな業界に顔を出せること
化学メーカーの営業の面白さのは、
「さまざまな業界に顔を出せること」
ですね。
化学メーカーというのは、メーカーの中でも川上に位置しているので、付き合いのある業界がたくさんあるわけです。
だから、
- プラスチック業界
- 表面処理業界
- 自動車業界
- 洗剤業界
- 化粧品業界
- 土木業界
- セラミック業界
と、めちゃくちゃ多くの業界のメーカーに足を運べるのです。
これがやっていて一番面白かったですね。ただ業界が多い分、仕事の量が無限大にあるので、厳しい部長が上にきた瞬間、ブラック企業に様変わりしますけどね。苦笑
例えば、土木業界のゴリゴリのおっさん研究者と話していたかと思えば、化粧品業界の優しそうなお姉さん研究者と話すこともあるわけです。
ギャップがすごいですよ、ギャップが。笑
2.2.海外との仕事が多いこと
化学業界って、海外売上高比率が50%ぐらいあるので、
海外との仕事が多い
のです。
割と大きめの化学メーカーであれば売上の半分は海外ですから、現地に支社をおいている会社も多いです。
現地の支社が一斉に集まるミーティングなどがあるのですが、かなり面白いですよ。笑 米国、ヨーロッパ、インド、中国、韓国など、さまざまな地域の人間がいるので、もはや国連みたいな雰囲気があります。笑
海外との仕事が多いのは、化学メーカーの営業の面白さの1つですね。ただ、輸出関係のクレーム処理が面倒くさいですけど。苦笑
2.3.競合メーカーが、顧客でもある場合が多いこと
化学業界って面白くて、
「競合メーカーがお客さんでもある」
っていうケースが多いんですよね。
これはかなり面白いですよ。化学メーカーってたいてい色々な製品を製造しているので、
「この製品Aに関しては競合にだけど、製品Bは原料を買ってもらっている」
という場合が非常に多いのです。
だからなのか分かりませんが、業界内での勉強会や工業会の集まりがかなり多いです。頻繁にセミナーなどをやっています。
「競合メーカーがお客さんでもある」
というのは、他の業界にはない特徴ですね。
3.文系は入社してからの勉強が大変
文系でも化学メーカーに入社することはもちろん可能ですが、入社してからの専門の化学知識の勉強が大変です。
高校生のテスト勉強みたいな感じで、同期の研究にサイゼリヤで教えてもらいました。そして、この勉強は結構辛いです。
ゴリゴリの文系がいきなり院生レベルの研究書を読まなければいけないので、軽く発狂します。何度、本を破り捨ててやろうかと思いましたが、何とか頑張りました。
ですが、営業の場合は、大事なのは化学知識ではなく、
営業で売れるための知識
です。
もちろん最低限の製品知識は必要ですが、
- 他のお客さんの実験では、どんな組み合わせが効果があったのか?
- 競合品と何が違うのか?
- どんな問題を解決できるのか?
という、営業に直結する知識の方がずっと大切であり、その知識は化学知識があまりいらないことがほとんどです。
だから、
化学知識を持っている=営業できる
ではなく、
営業に関係する知識を持っている=営業できる
というイメージが一番近いです。
でくのぼう
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