就活でしゃべるネタがないなら、平凡なエピソードを成功体験にしてしまえばいいのさ。

「就活でしゃべるネタがない・・・」
「自分には成功体験がない・・・」

分かりますよ。分かります。

私も「学生時代頑張ったこと」なんて、特になかったですもん。苦笑

でも、安心してください。

過去の経験から、「成功体験」をひねりだせば良いのです。

つまり、平凡なエピソードを「成功体験」にしてしまえば良いのです。

1.「就活でしゃべるネタ=すごい実績」ではない

まずあなたに知っていただきたいのが、

「就活でしゃべるネタ=すごい実績」ではない

ということです。

「就活でしゃべるネタがない・・・」
「自分には成功体験がない・・・」

と頭を悩ませてしまう人ほど、

「就活ではすごい実績がないと、内定が取れない」
「優良企業の内定者は、みんな実績がすごい」

と思いこんでいる印象ですが、全然違います。

元プルデンシャル生命保険トップ営業マンの、小林一光氏は、著書で、

面接官が知りたいのは、「自慢話」ではない。

したがって、成功体験の「大小」は、さほど関係がない。

優勝ではなく準優勝でも、1位ではなく10位でも、大差はない。

面接官が知りたいのは、

「その体験を得るために、どのように考え、どのように行動したのか」
「結果をどのように受け止めたのか」
「その体験から何を学んだのか」

ということ。

なので、華々しい成功体験である必要はない。

小林一光(2013)『必要なのは「テクニック」じゃない!「マインド」だ! 「選ばれる人」の就活マインド』光文社 p.141

と言っていますが、まさにその通りです。

それでも、まだ、

「そうは言っても、何か実績がないとESは書けないでしょ」
「でも、結局実績のすごさで合否が決まるんでしょ」

と思ってしまうのであれば、それはおそらく、

「見ているESのサンプル数が少ない」

です。

を読めば分かりますが、本当にしょーもないエピソードでも、みんなバンバン内定しています。笑

一例を紹介すると、

  • リーダーではないアルバイト
  • 目立った成績ではない学業
  • 2週間だけ、一度きりのボランティア
  • たった3日間のインターンシップ
  • 新聞の書き写し
  • 地元の行事の手伝い
  • 趣味(読書、料理)

などがありました。

「そんなんで良いの!?」

と思うかもしれませんが、そんなエピソードでも、みんな内定しているわけです。

実際、私だって、自動車部品メーカーには、

「現場のおっさんの怒鳴りが怖かったけど、頑張ったら仲良くなった」

という「アホみたいなエピソード」でその場で内定もらいました。(一応、上場企業でしたよw)

リクルートに20年以上いた海老原嗣生氏が、

とにかく肩書きや目を引くようなエピソードがないと、面接では勝ち残れないと考えている学生が多くて、大学での相談などでは「役職や肩書きが何もないから話せない」という悩みを学生からよく聞かされます。

正直、企業はこうした学生の「役職・肩書き」話にほとほと困っています。

(中略)

あなたが面接でしなければならないのは、別に大げさな話でなくてよいから「自分はどんなタイプの人間なのか」をしっかりと表現することです。

そうすれば、あとは企業側が、「仕事がきとんとできるか」「仲間とうまくやれるか」を判断してくれます。

海老原嗣生(2015)『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』東洋経済新報社 pp.76-78

と言っているように、

「実績がすごいかどうか」

っていうのは、面接では本当に重要ではありません。

2.「人間関係で苦労したこと」だって、立派な成功体験

あなたは大学時代、アルバイトをしていましたか?

そのアルバイトで、「嫌な客」などはいませんでしたか?

いましたよね。

そういう嫌な客の対応について、周りから、

「え、あの人私が対応すると、いつも怒るのにあなたが対応すると、全然怒らないんだね!」
「クレーマーの対応、上手すぎでしょ。笑」

と言われたことありませんか?

一回ぐらい、あるんじゃないですか?

そういうのですよ、そういうの!

面接官のおっさんが身を乗り出して聞いてくる話って、そういうのですよ!

以前ブログ内でもお話ししましたが、自動車部品メーカーの面接で、

「イベントスタッフの設営のバイトを半年ほどやっていました。現場の職人はかなり怖い方ばかりで、最初は叱られることがものすごく多かったです。しかし、コツコツと目の前の仕事をこなしていくうちに、次第に打ち解けていきました。私はこの体験から、人から信頼を勝ち取ることの難しさを学びました。」

みたいなことを、面接でしゃべりました。

(そのときは、このエピソードはESには書いていませんでした。)

その場で内定しました。

なぜ内定したかといえば、おそらく面接官のおっさんが、

「こいつは仕事で嫌なことがあっても、へこたれないな」

と判断したからだと思います。笑

他の学生が、

「私は、NPOの代表を務めていました!」
「私は、〜〜委員会の代表を務めていました!」

というアピールをしている中、私だけが、

「現場のおっさんの怒鳴りが怖かったけど、頑張ったら仲良くなった」

という「アホみたいなエピソード」を語っていたので、面白かったのだと思います。

3.大事なのは「面接官にどんな感情を与えたいか」

これ、見落としがちだと思うのですが、

「このエピソードを聞いて、面接官のおっさんはどう思うか?」

というのを考えたことありますか?

・・・たぶん、ないと思います。

逆の立場になって考えてみてほしいんですが、あなたがおじさんの面接官だったとして、就活生が、

「私は、NPOの代表を務めていました!」
「私は、〜〜委員会の代表を務めていました!」

と「肩書き」を自信満々にゴリ押ししてきたら、どう思いますか?

「うざっ!」

と思いません?

思いますよね。笑

そんな中、

「友達がゲロ吐いて死にそうになって、周りは逃げていましたが、私は介抱しました」
「バイト先はクレーマー客が多かったですが、クレーマーを上手く対応する方法を学びました」

みたいなことを言ってきたら、どう思いますか?

「こいつ、おもろ。笑 現場でも役に立ちそう。」

と思いませんか?

営業って、そんなもんですよ。

「汎用品の営業はキャラ売りできるかどうか、が大事」

とよく言われますが、就活だって同じです。

就活も大事なのは、

「キャラ売りできるかどうか」

です。

むしろ、キャラ売りがすべてかもしれません。

キャラ売りをするためには、

「あなたがどんなタイプの人間か」
「あなたは仕事がきちんとできるか」
「あなたは仲間とうまくやれるか」

ということを表すエピソードを、過去の経験からひねり出すことです。

だって、冷静になって考えてみてほしいんですが、同じ大学生で実績にそんな大差があると思いますか?

ないですよ。

もちろん、周りの友達が、

「NPO代表」
「体育会主将」
「ビジネスコンテスト優勝」

という実績があったら、

「うわーすげー」
「ぜってぇ勝てねえわー」

と思うと思いますが、面接官からしたら、

「ふーん」

って感じですよ。

だから、実績がないからと言って、不案になる必要はまったくありません。

あなたが過去の経験から成功体験をひねり出すときは、ぜひ

「面接官にどんな感情を与えたいか?」

を考えてみてください。

「このエピソードを聞いたら、面接官はどう思うだろうか?」
「このエピソードを聞いて、面接官は興味を持つだろうか?」

という点です。

与えるべき感情は、

「こいつ、おもろ。笑 現場でも役に立ちそう。」

という感情です。

もちろん、これが絶対に正解というわけではありませんが、

就活面接の雑談で話すべきネタは、おっさん受けする苦労話

の記事でも話しましたが、おじさん面接官に圧倒的に刺さるのは、

「苦労話」

です。

自慢話は本当にウケません。

そりゃそうですよね。

面接官のおじさんは朝からずーーっと学生に自慢話を聞かされているのです。

飽きて当然です。

       

でくのぼう


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