あなたは「面接官に好かれるコツ」を知っていますか?
元営業マンのでくのぼうが考える、面接で好かれる話し方のコツは、
- 断定的な言い方をしない
- 自分がしゃべりすぎない
- 面接官に自社の話をさせる
の3つです。
1.「断定的な言い方」は面接官をイラつかせる
面接官に好かれる話し方のコツの1つ目は、
「断定的な言い方をしない」
です。
就活生で、
「御社は競合他社に比べて、製品力で強みを持っています」
「御社は競合他社に比べて、販売ルートで強みがあります」
と、断定的な言い方をしてしまう人は多いですが、これはやめた方が良いです。。
なぜなら、
「面接官がイラついてしまうから」
です。
自分より圧倒的に年下の大学生に、「御社は〜〜です!」と決めつけられると、面接官のおじさんは、
「お前に何が分かるんだ」
と、確実にイラついてしまいます。
元プルデンシャル生命保険トップ営業マンの、小林一光氏は、著書で、
面接で発言を求められたとき、「自分のこと」を話す分には、堂々と、自信を持って伝えてほしい。
けれど、「相手のこと」について述べるときは、断定的な表現はしない方がいい。
断定的な話し方は、相手を不快にさせることがある。
意見を押しつけられているように感じるからだ。
たとえばキミが、家電メーカーの面接を受けたとする。
その際、
「御社の製品は、性能よりもコストを重視している。消費者も間違いなくそう思っている。」
と断言したら、相手はどう思うだろうか?
「大学生ごときにプロの仕事を批評されたくない」
「性能を疎かにしているわけではない。わかったようなことを言うな」と感じ、機嫌を損ねてしまうかもしれない(たとえ、キミの指摘が正しくても、だ)。
(中略)
自分の意見を言うときは、
「私は〇〇〇〇だと思います」
と、多少のあいまいさを残しておいたほうがいい。
(中略)
「家電メーカー」の例で言えば、
「御社の製品を使ってみたところ、私は、性能はもとより、コストを重視しているように思いました」
と言っておけば、先方も、
「意見を押しつけられた」
とは感じないはずだ。
小林一光(2013)『必要なのは「テクニック」じゃない!「マインド」だ! 「選ばれる人」の就活マインド』光文社 pp.173-175
と、語っていますが、まさにその通りです。
これは、普通の営業でもまったく同じで、営業に行った会社の人に対して、
「御社は〜〜という面で強みがありますよね」
と決めつけてしまうと、たとえそれが合っていたとしても、相手は、
「そうですかね?私はそうは思わないですけど」
と反発してしまします。
ですが、言い方を変えて、
「御社は〜〜という面で強みがあると感じましたが、いかがでしょうか?」
という遠回しの言い方をすれば、相手は、
「確かにそうですね。よく見ていますね。笑」
となります。
言い方が「決めつけ」か「遠回しな表現」かの違いで、相手の反応は180度変わります。
(それが、人間というものです。笑)
2.自分がしゃべりすぎない
面接官に好かれる話し方のコツの2つ目は、
「自分がしゃべりすぎない」
です。
自分がしゃべりすぎないというのは、営業のドキホンですが、就活生でこれを実践できている人はほとんどいないと思います。
なぜなら、就活本には必ずと言っていいほど、
「自分の強みを洗い出しましょう」
「自分のエピソードをPDCAを用いて伝えましょう」
と「自分の話をしゃべること」ばかり書いてあるからです。
面接の時間で、
「私が学生時代に力を入れたことは〜」
「私の強みは〜」
という話をずっとしているのは、営業で言えば、
「この製品って、こんなにすばらしいんですよ!!」
「この製品は、こんなに良いものなんですよ!!」
とゴリ押ししている営業マンと一緒です。。苦笑
これでは、お客(面接官)に嫌われて当然ですよね?
面接官は疲れています。
学生の自分話を1日中ずっと聞いていて、疲れています。
そりゃ、そうですよね。。
朝から夕方まで、
「私が学生時代に力を入れたことは〜」
「私の強みは〜」
という話を聞いていたら、そりゃ疲れます。
ここで、発想の転換です。
営業のドキホンは、
「自分の話をしすぎないこと」
です。
「自分は人見知りで、自己PRがうまくないから・・・」
とか悩む必要はまったくないですよ。
営業の上手い人って、
「わーーーっと、ずっとしゃべっている感じ」
をイメージされると思いますが、違います。
営業が上手い人って、商談の最初はしゃべるんですけど、後半はお客さんにずっとしゃべらせています。
3.面接官に自社の話をさせたら「勝ち」
面接官に好かれる話し方のコツの3つ目は、
「面接官に自社の話をさせる」
です。
先ほどの
「自分がしゃべりすぎない」
という話とつながるんですが、営業は基本的に、
「相手に自分の話をさせたら、勝ち」
です。
(これを知っている就活生はほとんどいないと思います)
人間、一番興味を持っているのは、自分自身についてです。就活について言えば、
「面接官が一番興味・関心を持っているのは、自社の話」
です。
よって、
「面接官に自分の会社のことを語らせたら、勝ち」
と考えて大丈夫です。
私も最終面接の際は、私はほとんどしゃべらず、ずーーっと役員のおっさんがしゃべっていました。笑
それは、なぜかというと、その前に私が、
「私が勝手に考えたことなので間違っているかもしれませんが、御社は他社と比べて、〜〜という点に強みがあると思いました。」
と言ったところ、
「いや、違うんだよ。実は・・・」
と、話し始め、その話が止まらなくなったのです。
例えば、研究員のところに営業に行っていたときは、ひたすら研究員のグチを聞いていました。
研究員の悩みはだいたい決まっていて、
「半年に一回新製品を出すなんて無理に決まってるだろ・・・」
というグチです。
こうやって、相手がしゃべりたくなるような、「誘い水」を出すことが重要なのです。
この誘い水が、就活で言えば、
「私が勝手に考えたことなので間違っているかもしれませんが、御社は他社と比べて、〜〜という点に強みがあると思いました。」
というセリフだったわけです。
あなたもぜひ、
「面接官に自社の話をさせるには、どんな質問をすれば良いか?」
を一度考えてみてください。
私が使った手でも良いと思いますし、
「御社に貢献するためには、このような考えでは少し甘いでしょうか?」
「御社で勤められていて、大変な仕事ももちろんあったと思うのですが、どのような仕事がございましたか?」
など、聞き方はいろいろあると思います。
「面接官に自社の話をさせるには、どんな質問をすれば良いか?」
という視点を面接に取り入れてみてください。
でくのぼう
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