どのようにすれば、面接官から好感を勝ち取れるのか。
あなたは、どう思いますか?
私は、面接官から好感をゲットするには、
- 「売り込み」の匂いをさせない
- 『ウチの会社を大切に扱ってくれている』と思わせる
- 信じてもらうには「必死」しかない
の3つがポイントだと思いますね。
1.「売り込み」の匂いをさせない
面接官から好感をゲットするためのポイントの1つ目は、
「売り込みの匂いをさせない」
ということです。
「ん?どういうこと?」
っていう感じですよね。
多くの就活生は、
「内定が欲しい…」
という思いが前面に出てしまい、自分のアピールばかりしてしまうんです。
自己PRばかりしてしまうんです。
「私の強みは…」
「私の学生時代は…」
と、自分話が多くなってしまうんです。
いいかえると、
「売り込み臭が強くなってしまう」
ということです。
ですが、この「売り込み臭」が、面接官の好意を遠ざけてしまっているんですね。。
(株)インテリジェンスで個人売上3億円以上を達成した経験のある、(株)プラウド代表取締役社長の山本幸美氏は、著書で、
「売り込みの匂いをさせないことの重要性」
を語っています。
相変わらず何ともたどたどしく、的を得ない説明だったとは思いますが、とにかく「売り込み」の匂いだけはさせないことを念頭に、話を進めていったのです。
ひととおりの説明が終わった後、わたしは、気のきいたセリフの1つもいうことができず、また、とくにクロージングをするわけでもなく、ただその場に黙ってじっとしていました。
すると、お客さまからこういわれたのです。
「山本さんは新人?ぎこちないけど、一生懸命なのがいいわね。好感がもてるわ。あなたは、わたしのいまの英語力だと、どの商品やコースが合うと思う?」
山本幸美(2011)『3億売る営業ウーマンの「あなただから買いたい」といわれる32のルール』大和出版 p.28
この、
「売り込みの匂いをさせない」
ということを意識している就活生がどれだけいるでしょうか?
おそらく、ほとんどいないですよね。
ほとんどの就活生の頭にあるのは、
「内定が欲しい!」
「覚えてきた自己PRをうまくしゃべりたい!」
「ボロを出したくない!」
ということばかりで、売り込み臭を消すことに力を入れている就活生は、まずいません。
だからこそ、あなたがやれば、他の就活生に差をつけられるのです。
2.面接官に『ウチの会社を大切に扱ってくれている』と思わせる
面接官から好感をゲットするためのポイントの2つ目は、
「面接官に『ウチの会社を大切に扱ってくれている』と思わせる」
ということです。
山本幸美氏が、
なぜ最初は「売れない営業」だったわたしが、そこまでお客さまにいっていただけるような変化をとげることができたのでしょう?
それは、つねにお客さまに「自己重要感」を抱いていただくようにしていたから。
(中略)
実際、営業マンがお客さま自身に興味をもち、お客さまの経験や悩み、不安などを積極的に聞き、関心を示し、共感を示している姿を見せると、お客さまは自分が重要な人物だと思えてくるものです。
面白いもので、人というのは「自分を尊重してくれている」と感じる相手に好意を抱くようになります。
つまり、お客さまに好かれ、「あなただから買いたい」といってもらうためには、目先の利益や数字ばかりを追いかけるのではなく、お客さまに対して、「自分を大切に扱ってくれている」と感じてもらうことが何よりも大切なことなのです。
山本幸美(2011)『3億売る営業ウーマンの「あなただから買いたい」といわれる32のルール』大和出版 pp.176-177
と語っているように、セールスで重要なのは、
「相手の自己重要感を満たすこと」
です。
就活の文脈でいうなら、
「面接官に『ウチの会社を大切に扱ってくれている』と思わせること」
です。
就活では、よく
- 自己分析
- 企業研究
という2つの作業が重要だと言われていますが、どちらが重要かといえば、
企業研究>>>>>>>>自己分析
ぐらいのレベルで、企業研究の方が重要です。
なぜなら、
「面接官に『ウチの会社を大切に扱ってくれている』と思わせるのができるのは、企業研究だけだから」
です。
自己分析にいくら力を入れたところで、面接官に、
『ウチの会社を大切に扱ってくれている』
と思わせることはできません。
自己分析にいくら力を入れたところで、面接官に「自己重要感」を与えることはできません。
自己重要感を与えられるのは、企業研究だけです。
企業研究は、片手間でやるものではないですよ。
企業研究は、本気で死ぬ気でやるものです。
企業研究を
- 「面接のための最低限の勉強」ととらえるのか
- 「面接官に『ウチの会社を大切に扱ってくれている』と思わせるための勉強」ととらえるのか
で、結果が変わってくるのは当然といえますよね?
3.信じてもらうには「必死」しかない
どうしたら、面接官に自分の本気度を伝えることができるのか。
あなたは、どう思いますか?
この問いを考えるにあたって、島田紳助がすごく良いことを言っているので、シェアします。
島田紳助は、NSCのセミナーでこんなことを言っていました。
そら、巨人阪神うまいわ。
やすしきよし師匠うまいわ。
何でか言うたら「言葉の説得力」が違う。
「昨日、心斎橋を歩いてたら、1万円落ちててん。」
って、西川きよしさんが言うたり、オール巨人が言うたら、お客さんは
「へえ〜落ちてたんや」
と思いはる。
でも、名もない若造2人が言うたら、
「しょせんネタや」
と思いはる。
いわゆる、ネタフリとして圧倒的に弱い。
信じてへんねんもん。
信じてへんもんオチに持っていっても、軽いに決まってるやん。
どうしたら信じてくれんねん。
そりゃ「必死」しかないよ。
必死で伝えんねん。
「ほんまなんや!ほんま、ひろたんや!」
こいつが一生懸命必死で、異常なぐらい必死で、
「いや、もう分かったがな。信用したがな。」
って、相方が思うときには、客もそう思うんよ。
その中に、あとセンスとして、一言やねんな。
犯人しか知らん事実があれば。
「昨日、歩いててん。道迷っててん。あれ、おばはん、水撒きよったんやろな。水まいて、ピターーーって印刷されてみたいに、引っ付いとってんけ。」
っていう、
「リアリティのある言葉」
が一言入ることによって、信用する。
DVD『紳竜の研究』より
つまり、島田紳助が言いたかったのは、
名もない自分が相手に信じてもらうには「必死」しかない
ということですね。
・・・これ、就活でも全く同じです。
あなたがどんなに、
「御社が第一志望です」
と言ったところで、面接官はあなたの言葉を信じていません。
むしろ、かなり疑っているでしょう。
そんな相手に「自分が本気で入社したいんだ」ということを信じてもらうには、
「必死しかない」
ということです。
そして、必死で伝えた上で、本気でその会社のことを調べた人間でしか分からない、
- 主要製品が開発されるまでの経緯
- 競合他社と何がとう違っていて、どこに強みがあるのか
- なぜその経営理念に設定されたのか
という細かい部分の知識が、面接の会話中に「ポロッ」と出たとき、面接官は、
「この子は、本気でウチに入りたいんだな」
と信じてくれるわけです。
でくのぼう
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