「内定が出る人と出ない人の違い」について、
- 明るいかどうか
- 縁があるかどうか
- タイミングが良いかどうか
というような、フワフワしたものは全部置いておいて、
「具体的に行動に移せるもの」
に絞ってお話しします。
結論から言うと、内定が出る人と出ない人の違いは、
- ミーハー業界を避けているかどうか
- ベンチャー企業で面接練習しているかどうか
- 40社受けているかどうか
- 人事向けの本で作戦を立てているかどうか
の4つです。
1.ミーハー業界を避けているかどうか
あなたは、学生に人気の業界ばかり受けていませんか?
- メガバンク
- 証券会社
- 大手商社
- 食品メーカー
- 飲料メーカー
という学生が大好きな業界ばかり受けていませんか?
でもお話ししましたが、学生のなじみの深い、テレビCMをバンバン打ってるようなBtoCの大企業には、学生が大勢集まります。
この辺りの企業はめちゃくちゃレッドオーシャンです。
- 旧帝大
- 早稲田大学
- 慶応大学
といった高学歴の学生がこぞって受ける企業群です。
孫子の兵法にも記されている通り、戦争における最高の戦略は、
「戦わずして勝つ」
です。
無意味な競争に巻き込まれることが、あなたの就活を辛くする一番の元凶です。
「どうしてもこの企業に行きたい」
「どうしてもこの業界で働きたい」
という場合には、学生に人気の業界を受けても良いと思います。
ですが、
「とりあえず上場企業に行きたい」
「正社員としてまったり働ければ、それで良い」
というのであれば、学生人気企業ランキングに出てくるような企業や業界を受けるのはオススメしません。
「競争が激しすぎるから」
です。
- みずほフィナンシャルグループ
- 三菱東京UFJ銀行
- 全日本空輸
- 日本航空(JAL)
- 三井住友銀行
- サントリーグループ
- 伊藤忠商事
- 東京海上日動火災保険
- 三菱商事
- JTBグループ
というような、学生人気企業ランキングに出てくる企業の倍率は、軽く100〜200倍を超えます。
これらの企業群で固めた場合、単純な確率論で考えても、
「1社内定をとるのに100社受けなければいけない」
ということになります。
それって、あまりにも辛くないですか?
「でも、どんな業界を受ければ良いか分からない」
という場合には、試しに、
東洋経済が毎年発表している「3年以内離職率が低いランキング」
を見てみてください。
あなたが知らない企業がたくさん載っているはずです。
あなたが知らない業界がたくさん載っているはずです。
ですが、そこに載っている企業というのは、すべて、
「業界内では知らない人はいない、一流企業」
です。
そして「学生が見向きもしない」ことにより、それらの企業の倍率は40〜50倍にとどまっています。
単純な確率論で考えても、
「1社内定を取るのに、40社受ければ良い」
ということです。
「100社受けて1社内定が取れる」
「40社受けて1社内定が取れる」
この2つでは、就活で感じる苦労やプレッシャーが全然違う、ということは明らかですよね。
2.ベンチャー企業で面接練習しているかどうか
あなたはベンチャー企業で面接練習をしていますか?
就活で苦労している人の特徴として、
「面接は人格査定の場」
という特徴があります。
そして、そういう人はなぜか面接を一発本番で迎えようとします。ぶっつけ本番で勝負しようとします。
あなたが高校の部活でテニスをやっていたとしましょう。テニス部の部員で、ぶっつけ本番で大会に臨む人がいますか?ぶっつけ本番で試合をやる人がいますか?
いないですよね。
大会前には必ずモーレツな練習を重ねてから、試合に臨むはずです。他校と練習試合をたくさん重ねてから大会に臨むはずです。
就活も同じです。
あなたが本命とする企業の面接までに、たくさん「練習試合」を重ねないといけないのです。
練習試合を重ねることによって、
- ESの内容がブラッシュアップされる
- 面接の受け答えで緊張しなくなる
- 面接で変な質問が来た時の対応に慣れる
など、どんどん自己PRの仕方が上手くなります。
就活というのは「営業」です。
営業の場で、あなたの魅力を最大限にPRするためには、「場数」が必要です。
「練習」が必要です。
ぶっつけ本番で内定を狙おうとせず、
就活面接の練習はベンチャー企業の面接が最強。
【就活】模擬面接よりもベンチャー企業の本番の面接で練習するべき。
でもお話しした通り、選考の早いベンチャー企業でたくさん「練習試合」を重ねてください。
3.40社受けているかどうか
あなたは40社本エントリーしていますか?
もししていないのでれば、就活における数字を理解していないことになります。
就活は単なる営業です。
「どれぐらいの客数を回れば、一社契約が取れるのか?」
というのはある程度決まっています。
そして、その数字というのは、
「40社受けて1社内定」
という数字です。
ご参考までに、2010年度の調査データを見てみましょう。
早慶上智クラスの就活生300人を対象にしたデータで、「各選考において、何%の人が『不合格』になったか」を表すものです。
①エントリーから1次選考までの「不合格率」
エントリー企業数平均 64.2社
不合格企業数平均 32.6社
エントリー不合格率 50.8%
(中略)②1次選考から最終選考までの「不合格率」
一次選考に進んだ企業数平均 31.6社
最終選考までの不合格企業数平均 24.8社
一次選考から最終選考までの不合格率78.4%③最終選考の「不合格率」
最終選考企業数平均 4.7社
最終選考での不合格企業数平均 2.3社
最終選考での不合格率 45.2%新田龍(2011)『就活の鉄則!有名企業より優良企業を選びなさい!』こう書房 pp.84-85
というデータの通り、
「早慶出身でも40社受けてやっと1社内定」
というのが現実です。
40社受けてやっと1社内定するのが普通、という感覚があれば、10社、20社と面接で落とされても、あなたが心理的に凹むダメージはかなり小さくなるはずです。
早慶でも40社受けて1社内定なのですから、MARCHであれば最低でも40社は本エントリーする必要があるのは、明らかですよね。
4.人事向けの本で作戦を立てているかどうか
あなたは人事向けの本を読んでいますか?
もし読んだことがないのであれば、それは、
「敵が誰かも分からないまま、戦場に飛び出している」
といことです。
テロリストがなぜ怖いのかといえば、
「情報だけは強者だから」
です。
軍事の世界でいえば、弱者が強者に対抗するために編み出された戦い方が、「テロ」や「ゲリラ戦」に他ならない。
この場合、弱者といっても、一点だけ、
「情報だけは強者」
という条件が必要になってくる。
テロリストにしろ、ゲリラにしろ、自分はどこにいるのか敵に知られていない。
しかし、こちらの標的は丸見え。
だからこそ、敵が隙を見せたり、分散したときに、すかさず攻撃を加えることが可能になる。
守谷淳(2014)『最高の戦略教科書 孫子』日本経済新聞出版社 pp.367-368
敵の情報収集には手を抜いてはいけません。
弱者が戦うときに、勝てる可能性が出てくるのは、
「情報強者であるときだけ」
です。
戦力も弱い上に、情報弱者であっては、勝てる戦いなど存在しません。
でもお話ししていますが、
「面接官はどのようなポイントを見ているのか?」
について、採用担当者向けに書かれた本を読みまくることで、情報強者になってください。周りの学生が、学生向けの就活本を読んでいる中、あなたは「採用担当者向けに書かれた本」を読んでください。
でくのぼう
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