「時間をかけないESの書き方」
についてお伝えします。
時間をかけずにESを作る際の流れは、
- すでに成功しているESからひな形をパクる
- 自分の中からネタを棚卸しする
- ひな形に自分のネタを当てはめていく
の3ステップです。
1.すでに成功しているESからひな形をパクる
時間をかけずにESを作るための1ステップ目は、
「すでに成功しているESからひな形をパクる」
ということです。
ESの書き方を解説している本を読むと、
- PREP(結論→理由→具体例→結論)で書く
- PDCA(仮説→行動→確認→行動)で書く
というような書き方のテクニックがたくさん解説されていますよね。
もちろんそういった決まりごとを守るのはとても重要ですが、書き方を学ぶのに時間を費やすのは時間がもったいないです。
就活をしているからといって、大学の授業やテストが減るわけではありませんよね。就活の時間はなるべく少なくしたいですよね。
ESに時間をかけすぎないためには、
「すでに完成しているESのひな型に自分のエピソードを当てはめていく」
という作戦がオススメです。
ESを一から書くから大変なのであって、決まったひな型に自分のエピソードを入れるのであれば、それほど大変ではありません。
「すでに成功しているESはどこで見つければ良いのか?」
という話になりますが、成功しているESは、
という通過したESが無料で閲覧できるサイトがあるので、そのサイトからあなたが好みのESを見つければ良いだけです。
ただし、あくまで「ひな型をパクるだけ」です。エピソードを丸写ししては、何の意味もありませんから「フレームワークを参考にする」という意識は忘れないでください。
2.自分の中からネタを棚卸しする
時間をかけずにESを作るための2ステップ目は、
「ESに書くネタの棚卸し」
です。
多くの方は、この段階で、
「自分には立派な実績がない…」
「アピールできるポイントが何もない…」
と悩んでしまいますが、その心配はありません。
なぜ心配ないかというと、
「企業が面接で見ているポイントは『実績』ではないから」
です。
元リクルートの海老原嗣生氏が、
面接で企業が見ているポイントは、以下のたった2つです。
- 自社の仕事がきちんとできるか
- 自社の仲間とうまくやれるか
とすれば、あなたがやるべきことは、その判断材料を示すことです。
そのためには、あなたがどんな人かよくわかるエピソードが重要。アルバイトやサークルの話が、その材料となっているならいいのです。
そして、企業が
「そういう人は、うちの仕事、うちの仲間に合っている」
と判断すれば内定となります。
逆に、他の学生とまったく変わらない話で、あなたの良さがわからない場合は落ちます。バイトやサークルの話って、たいていがそんな感じだからダメなんですね。
海老原嗣生(2015)『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』東洋経済新報社 P.76
と語っているように、企業が見ているのは、
「自社の仕事がきちんとできるか」
「自社の仲間とうまくやれるか」
の2つだけです。
私も本当に「その通り」だと思います。
汎用品営業の基本は、
「商品を売るのではなく、人柄を売る」
です。
同じように、就活の基本は、
「実績を売るのではなく、人柄を売る」
です。
企業がESで求めているのは「実績」ではなく「あなたの人となり」です。就職コンサルタントの坂本直文氏も、
そもそも採用担当者が学生に自己PRさせるのは、仕事で活躍できる人材かどうかの確認をするためです。したがって、PRが志望企業の仕事で役立つ内容になっていれば、学生自身は「地味だなあ」と思っている経験でも、必ず高く評価されます。
企業の仕事には、事務、経理、営業、販売、企画など、様々なものがあります。(中略)
自己PRの範囲は、あなたが思っている以上広いのです。志望企業の仕事に役立つのであれば、能力・資質・知識・経験・習慣・心がけ・趣味・特技・資格・習い事など、すべてがPRになります。
そして、小さなことでも複数組み合わせて伝えていけば、必ず高評価が得られます。何も、人が驚くようなスゴいことである必要は一切ありません。
むしろ、「リーダーです」、「全国大会で1位です」とだけ言われても、それだけしかPRされていないのであれば、採用担当者は興味を示さないのです。
坂本直文(2011)『何をPRしたらいいかわからない人の 受かる!自己PR作成術』日本実業出版社 p.11
と語っている通り、エピソード自体がすごくなくても、全く問題ありません。
「unistyleでESのひな型を探してください」
とお話ししておきながら申し訳ありませんが、unistyleのESで出てくるエピソードのすごさは気にする必要はありません。
「自分にはこんなすごいエピソードはない…」
と悩む必要はまったくありません。すごいエピソードを持っている学生なんて、ほんの一握りです。しかも、すごいエピソードを持っているからといって、内定が確定するわけではありません。
企業がすごい実績を求めているなら、そもそも新卒なんて取りません。すごい実績がある社会人を中途採用するはずです。すごいエピソードなんてなくて良いのです。
(unistyleに載っているESはどれもすごすぎます。どれも立派すぎます。苦笑)
ちなみに、
「自分には立派な実績がない…」
「アピールできるポイントが何もない…」
という方は、
坂本直文(2011)『何をPRしたらいいかわからない人の 受かる!自己PR作成術』日本実業出版社
をぜひ一度読んでみてください。
この本はすごく良い本でした。
これを読めば、
「え、こんなエピソードでも、自己PRに使って良いの?」
という気持ちになるはずです。
3.ひな形に自分のネタを当てはめていく
時間をかけずにESを作るための3ステップ目は、
「ひな形に自分のネタを当てはめていく」
です。
坂本直文(2011)『何をPRしたらいいかわからない人の 受かる!自己PR作成術』日本実業出版社
を隣に置きながら、自分のエピソードを洗い出していった後は、そのエピソードをひな形に流し込んでいくだけです。
この際に一応注意しておくべきは、
- PREP(結論→理由→具体例→結論)で書く
- PDCA(仮説→行動→確認→行動)で書く
という2点です。
すでに通過しているESをひな形に選んでいるので、大きな間違いは起こらないと思いますが、この2点ができているかは、しっかりと確認しておいてください。
でくのぼう
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