就活でうつにならないためのマインドセットは、
- 採用側もシロウトであることを知る。
- 「面接=人格査定」ではないことを知る。
- 「平均40社受けて1社内定」という数字を頭に入れておく。
の3つです。
1.採用側もシロウトであることを知る。
意外かもしれませんが、面接官はプロではありません。シロウトです。あなたはあまり知らないかもしれませんが、企業の面接官向けのセミナーというのはたくさんあるのです。つまり、
「そもそも採用側も迷っている」
のです。
よって、迷っている相手が下した決断に対して、
「私には何の価値もないんだ・・・」
と考える必要はまったくないのです。
『採用・面接で「採ってはいけない人」の見きわめ方』という本には、こんなことが書かれています。
現場からは、「人事は、何でこんな人材を採用したんだ」と非難される始末。人を諦めたくはないけれど、人事が現場の足を引っ張るような採用をするわけにはいかない。
採用に時間がかけられなくても、ノウハウの蓄積が少なくても、せめて「トラブルメーカー」は採らない人事でありたい。
松下直子(2012)『採用・面接で「採ってはいけない人」の見きわめ方』(同文舘出版) p.72
あなたが就活で気苦労しているのはよく分かっていますが、同じように人事は人事で、気苦労をしているのです。だから、こう考えてください。
「ああ、人事は人事で面接官向けのセミナーに参加したりして、大変なのか・・・」
と考えてください。そう考えれば、就活の面接で必要以上に緊張することはなくなるはずです。
2.「面接=人格査定」ではないことを知る。
オリコン上位にAKB48の曲はたびたびランクインしますが、AKB48の曲ってぶっちゃけ良い音楽ですか?
マクドナルドは日本一店舗数が多いハンバーガー屋ですが、ビッグマックって日本一美味しいハンバーガーですか?
・・・そんなわけですよね。苦笑
これと同じように、「内定者が人間として優れている」というわけではありません。
「その企業が求めているニーズに合致しただけ」
です。内定がたくさん取れる人というのは、営業がうまいのです。人格が優れているわけではありません。
あと、一応お伝えしておくと、営業がうまい人は人格ができているどころか、性格が悪い人が多いです。笑
もちろんトップの営業マンになれば別なのでしょうが、「会社内で営業成績が良い人」というレベルだと、サイコパスみたいな人が多いです。苦笑
心理カウンセラーの向後善之氏は、
「求められる人材」自体が不確定な判断基準であり、面接官自体も、短時間で人物を把握することは不可能なので、たとえ、面接に落ちても、自分が劣っているという考えに直結させないことが大切です。
向後善之(2013)『就活でうつにならないための本』p.160
と語っていますが、その通りです。
たとえ、面接に落ちたとしても、それは人格否定ではありません。「その会社が求めていた人材が他にいた」というだけです。あなたの人格に問題があるわけではありません。
そして、向後氏が言うように、
そもそも面接官があなたをすべて把握することは不可能
です。あなたの一部しか判断できないので、そもそも人格を否定することもできません。
3.「平均40社受けて1社内定」という数字を頭に入れておく。
やはり最後は、
「平均40社受けて1社内定」
という数字を頭に入れておくことですね。
これを知っておかないと、20社受けて全滅したときにメンタルが崩壊します。苦笑
確実に、
「ああ、やっぱり私はダメなんだ・・・」
となって、うつになってしまいます。
しかし、
「平均40社受けて1社内定」
という数字をわかっておけば、たとえ20社受けて全滅しても、
「まあ40社受けて1社内定が平均だから、仕方ないわ」
と、割り切って次に進めます。
この差はでかいと思いませんか?
そして、あなたが今受けている会社というのは、全日本企業の氷山の一角であることを理解しておきましょう。
この日本だけでも、「会社」として存在しているのは2009年の時点で約260万社あります。(中略)この260万社のうち、株式を公開(上場)している企業は、(中略)2011年5月末時点で3618社。
新田龍(2011)『就活の鉄則!有名企業より優良企業を選びなさい!』こう書房 p.23
上場している会社だけでも3500社以上あるのです。あなたが受けている会社というのは、その3500社のうちの1社であることを忘れないようにしましょう。
そうすれば、
「別にここがダメでも他に会社はたくさんあるわ」
と気持ちがラクになるはずです。
でくのぼう
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