「学生時代がんばったこと」のエピソードについて

でくのぼうさん

はじめまして。

◯◯と申します。

私はMARCH生ではなく、地方の国立大生なのですが、関東の企業からしたら知名度の低い大学に在籍しているため、でくのぼうさんのブログ記事を参考にさせていただいています。

夏のインターンシップが終わり、「海外とやりとりをしたいけど、商社や外資は自分の性格に合わないな…」というジレンマが生まれていました。

そんな中でくのぼうさんのブログで「BtoBメーカー」「なかでも化学メーカー」という新たな選択肢を知り、目の前が開けました。ありがとうございます。

ご相談をさせてください。

この二つの文章のうち、どちらが「化学メーカーウケ」するのかを、率直に教えていただきたいです。

どちらも「学生時代頑張ったこと」として書いた文章です。

『〜〜〜』

『〜〜〜』

前者は「数的成果」「チームワーク」といった要素が大事だと就活本やセミナーから教わり、書いたものです。

後者はでくのぼうさんの「面接官に気に入られる泥臭いエピソード」を参考にして書きました。

(留学経験者は凡人ではないとのことですが、語学留学かつコロナで早期帰国になってしまったため、大したエピソードを持っておりません。お許しください)

後者の方が泥臭さを表現出来ており、就活の軸である「海外との取引」ともマッチしているのかなと思うのですが、チームでなく一人で行動したことですし、なんらかの組織に利益ももたらしていません。全て自分のためです。

また、後者の文章は「ザ・営業マン」ぽく、テレアポや一軒一軒アタックするような営業は極力避けたい私としては、このようなエピソードを書くと入社後体育会系気質の部署に配属されてしまうのではないか…とも思っております。

こちらのブログを拝見するに、化学メーカーではそういった営業はないのかもしれませんが…。

実際に化学メーカーに勤められたでくのぼうさん視点では、どちらが「化学メーカーが欲しがる人材」に見えますか?

長々と失礼いたしました。

ご回答いただけると幸いです。

◯◯

 

 

 

◯◯様

はじめまして。でくのぼうです。

ご連絡頂きまして、ありがとうございます。

「海外とやりとりをしたいけど、商社や外資は自分の性格に合わないな…」というジレンマが生まれていました。

とのことでしたが、そういったお気持ちがあるのであれば、化学メーカーは候補の一つとしてかなり良いと思います!

さて、ご質問の件でございますが、私の率直な感想を申し上げると、

「後者の方が圧倒的にウケが良い」

と思います。笑

(ちなみに、これは化学メーカーに限らないです。笑)

なぜ後者のエピソードの方が圧倒的にウケが良いかというと、

  1. 「後者のエピソードは『それはウチの会社にとって、どんなメリットがあるの?』にきちんと答えているのに対し、前者のエピソードはそれが薄いから」
  2. 「前者のエピソードは苦労や挫折があまり感じられないのに対し、後者のエピソードは◯◯さんにしか経験できなかった苦労や挫折が、生き生きと感じられるから」

という2つの理由です。

まず、1つ目の理由ですが、そもそも就職活動とは「営業」なので、面接で聞かれる全ての質問は、

「それはウチの会社にとって、どんなメリットがあるの?」

に答えなければいけません。

その質問が例え、

「学生時代頑張った事」
「将来のビジョンは?」
「10年後どうなっていたい?」

という抽象的な質問であったとしても、本質的に聞いていることは、

「それはウチの会社にとって、どんなメリットがあるの?」

です。

それを踏まえて考えると、前者のエピソードは

「それはウチの会社にとって、どんなメリットがあるの?」

の部分が薄いので、面接官のウケはあまり良くない可能性があります。苦笑

一方、後者のエピソードはめちゃくちゃすばらしいです。笑

「それはウチの会社にとって、どんなメリットがあるの?」
→貴社で営業として働く際に貢献できる

「それは何で?」
→このエピソードで、接触回数や足を運ぶことの重要性を学んだから

と企業が本質的に聞きたい内容に、きれいに完璧に答えています。

次に、2つ目の理由ですが、前者のエピソードは「◯◯さんの苦労や挫折」があまり感じられません。

面接官は学生の自慢話に飽き飽きしているので、

「最も反応が良いのは、苦労話や挫折話」

です。

なので、前者のエピソードを改善するならば、

「改善策をメンバーに提案しても、実行が面倒とのことで誰1人として聞いてくれなかったが、〜〜をすることでメンバーの協力を得ることができた」

のように、苦労話や挫折話の部分を増やさないと、おそらく面接官はあまり聞いてくれないと思います。苦笑

一方で、後者のエピソードは、

「◯◯さんにしか経験できない苦労や挫折」

が生き生きと感じられるため、

「もし良ければ、◯◯、詳しく教えてもらってもいいですか?」
「自分でシェアハウス探すって、すごいですね。どんな風に断られるんですか?」

と面接官の心に突き刺さっている近未来が、私には見えます。笑

試しに練習で受ける企業で、2つのエピソードのウケを比較してみてください。

おそらくかなり違うものになると思います。

後者の方が泥臭さを表現出来ており、就活の軸である「海外との取引」ともマッチしているのかなと思うのですが、チームでなく一人で行動したことですし、なんらかの組織に利益ももたらしていません。全て自分のためです。

チームで行動したか、1人で行動したかよりも、

「それはウチの会社にとって、どんなメリットがあるの?」

にきちんと答えているかが重要なので、その部分は全く心配いらないです。

そのときの行動は、例え自分のためだけの行動であっても、

「そのとき得た能力で、あなたの会社に貢献できる」

というアピールができれば、何の問題もないということです。

また、後者の文章は「ザ・営業マン」ぽく、テレアポや一軒一軒アタックするような営業は極力避けたい私としては、このようなエピソードを書くと入社後体育会系気質の部署に配属されてしまうのではないか…とも思っております。

とのことですが、就活のときのエピソードで配属が変わるわけではないので、そちらはご安心ください。

ちなみに、化学メーカーの場合は、テレアポや一軒一軒アタックといった営業は、そもそもないです。笑

実際に化学メーカーに勤められたでくのぼうさん視点では、どちらが「化学メーカーが欲しがる人材」に見えますか?

化学メーカーに限らず、企業が欲しがる人材としてアピールできるのは、圧倒的に後者のエピソードだと思います。

あと、ブログ記事かメール講座か、どこで書いたか忘れましたが、

「数的成果」

にはこだわらない方が良いと思いますよ!

確かに就活本には

「絶対に数字で書けるエピソードを選べ!」

とか書いてありますが、面接官は数字なんて聞いてないですし、そもそも信用していないと思います。苦笑

「絶対に数字で書けるエピソードを選べ!」

というのは、営業で言えば、

「絶対にスペックを数字で表せ!」

というのと同じです。

◯◯さんが洋服屋に入って、

「このジーンズは、通常のジーンズよりも生地が20%性能が良いんですよ」

と語ってくる店員と、

「このジーンズは、今あなたが持っているトップスと合わせやすいので、簡単にオシャレが作れて、周りの人からセンスが良いと思われますよ」

と語ってくる店員では、どちらからジーンズを買うかを考えて頂ければ、

「絶対に数字で書けるエピソードを選べ!」

というのがほとんど意味がないというのがお分かり頂けると思います。笑

以上、ご参考になれば幸いです。

よろしくお願いいたします。

でくのぼう

       

でくのぼう


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