「学業以外で力を入れたこと」が思い浮かばない場合、どうすれば良いのか?

先日、メルマガ読者の方から、

「学業以外で力を入れたことについての書き方のコツなどはありますか?また、その内容は平凡なものでもいいのでしょうか。」

というご質問を頂いたので、回答いたしましょう。☺️

まず、一番重要なことから話しますが、就活におけるすべての質問は、

「あなたはウチの会社にどう役に立つんですか?」

を聞いていると思ってください。

「そんな当たり前なこと分かってるよw」

と思いますよね。

じゃあ、逆に聞きますが、企業のESで、

「あなたの将来の夢は?」
「10年後のビジョンは?」

という質問に対して、バカ正直に自分の夢を語ろうとしていませんか?

・・・絶対、ダメですよ。苦笑

たとえ、企業からの質問が、

「あなたの将来の夢は?」
「10年後のビジョンは?」

であったとしても、その質問で聞いていることは、

「あなたはウチの会社にどう役に立つんですか?」

ということです。

つまり、

「あなたの将来の夢は?」
「10年後のビジョンは?」

という、一見自分の考えを聞いている風の質問であったとしても、本質的に聞いていることは、

「あなたはウチの会社にどう役に立つんですか?」

です。

何が言いたいかというと、

企業が本当に聞きたいのは、学業以外で力を入れたこと「ではない」

ということです。

もっとストレートに言うならば、

学生からすれば『すげえ!』というエピソードであっても、別に企業側には大して響いていない

ということです。

こういう風に言うと、絶望的に聞こえるかもしれませんが、それは違います。

これは裏を返せば、大したエピソードでなくても大丈夫ということです。

メルマガかどっかで話したと思いますが、

『あなたはウチの会社にどう役に立つんですか?』にしっかり応えていれば、そのエピソードは人事に突き刺さる

ということです。

だから、学業以外で力を入れたことのエピソード自体は、平凡なものでいいんです。

「売上◯◯%アップ」
「店舗の改革を実現した」

みたいな仰々しいやつじゃなくて、いいんです。

(むしろそういう仰々しいやつは、嫌われる)

では、平凡なエピソードをどうやって輝かせればいいのか。

答えは簡単です。

エピソードの自慢に重きを置くのではなく、「あなたはウチの会社にどう役に立つんですか?」のアピールに重きを置く

のです。

たとえば、あなたが「めちゃくちゃ平凡なアルバイトの経験」しかなかったとしましょう。

分かりやすいように、

「スーパーのレジ打ち」

にしましょうか。

普通の学生は、こう考えるでしょう。

「こんなレジ打ちの話なんか、ESに書けない」

でも、大丈夫です。

スーパーのレジ打ちみたいな地味な作業であっても、

「学業以外で力を入れたこと」

で書いて問題ありません。

だって、考えてみてください。

新入社員が最初にやる仕事なんて、どの会社も地味な仕事ばかりですよ。

その地味な仕事に耐えることができそうな学生の方が、ウケが良いに決まってるじゃないですか。

派手なエピソードばかり自慢している学生は、おじさんたちが一番嫌うタイプですからね。

その辺の「おっちゃんの心の機微」を分かっておかないと、内定をバンバン取ることは難しいですよ。

さて、話を戻しますが、私が「学業以外で力を入れたこと」に

「スーパーのレジ打ち」

を書くとしたら、こう書きます。

学業以外で力を入れたことは「スーパーのレジ打ち」です。

一見、単調な仕事ですが、覚えることは思いのほか多く、最初は覚えることで精一杯でした。

ただ、私は「教えてくださった上司の時間」を無駄にしないためにも、「一度教えて頂いたことを必ずメモする」という行動を一貫して続けてきました。

その結果、研修期間が通常2週間で設定されていた中、私は1週間で研修を終えることができました。

また、私のメモが社内のマニュアルとなり、職場の後輩育成に非常に役に立ち、周りの業務にプラスの影響を与えることができました。

この経験で得た「一度教えて頂いたことを必ずメモする」という姿勢を活かし、貴社の業務に貢献したいと考えております。

↑たとえば、の話ですよ。

こんな感じで、平凡なアルバイト経験しかなかったとしても、「学業以外で力を入れたこと」は書けます。

あなたの平凡なアルバイトであっても、いきなり仕事ができたわけではないですよね?

何かしら先輩から教えられて、業務を覚えたはずです。

「そんなのできて当たり前だ」

と思うかもしれませんが、そんなことないですよ。

世の中には仕事を覚えられず、バイトをすぐクビになってしまい、悩んでいる人はたくさんいるんです。

強みというのは、ズバ抜けていなくても良いんです。

「あなたよりもできない人がいる」
「でも、あなたはその業務ができた」

というだけで、立派な強みです。

そう考えれば、「学業以外で力を入れたこと」のエピソードなんて、いくらでも書けると思いませんか?

ブログやメール講座で2万回ぐらい言っていることですが、

「就活は営業」

です。

営業において、お客さんは商品の自慢を聞きたいわけじゃないんです。

「自分の人生をどう良くしてくれるのか?」

に興味があるんです。

就活も一緒です。

会社はあなたのエピソード自慢を聞きたいわけじゃないんです。

「ウチの会社にどう役に立つか?」

に興味があるんです。

だから、たとえエピソードは平凡であっても、

「〜〜だから、あなたの会社で役に立ちますよ」

と結びつけることができれば、その平凡なエピソードは輝き出します。

       

でくのぼう


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