最近、就活生のESを個人的に添削することがあったので、
「ESを書く際にやりがちな失敗」
をご紹介したいと思います。
今ちょうどESを書くことが多いと思うので、
「自分のESは大丈夫か?」
という点を見直してみてください。笑
目次
1.「それはウチの会社にとって、何の役に立つの?」が書かれていない。
ESを書く上で一番多いミスが、
「『それはウチの会社にとって、何の役に立つの?』が全く書かれていない」
というミスです。
これ、めちゃくちゃ多いです。。苦笑
「自己PRをしてください」(400文字以下)
「あなたの強みを教えてください」(400文字以下)
という設問だと、
「〜〜という点で貴社に貢献できます」
ということを忘れずに書いているのですが、
「10年後のビジョンを教えてください」(400文字以下)
「どのような軸で就職活動を行っていますか?」(400文字以下)
みたいな設問になると、
「〜〜という点で貴社に貢献できます」
というのがすっぽり抜け落ちてしまうのです。笑
- 10年後のビジョン「だけ」を書いていたり、、
- 就活の軸「だけ」を書いていたり、、
といった感じです。。苦笑
いや、間違ってはないですよ!
間違っていないんですけど、ESというのは、それが例えどんなに変な質問であったとしても、すべての質問は本当は、
「それはウチの会社にとって、何の役に立つの?」
をあなたに聞いています。
「10年後のビジョンを教えてください」(400文字以下)
「どのような軸で就職活動を行っていますか?」(400文字以下)
という、一見フワフワした質問であったとしても、その裏の意味は、
「それはウチの会社にとって、何の役に立つの?」
です。
というか、
「就職活動」とはそういうものです。
「営業」とはそういうものです。
ESに限らず、就職活動で書く文章は、すべて、
「それはウチの会社にとって、何の役に立つの?」
に答えないといけないんですね。
めんどくさいですけど。笑
それに答えないと、悲しいですが、
「まず読んでもらえない」
です。。
例えば、この文章だって、
「私のペットの名前を紹介します!」
「私のお気に入りの紅茶の名前を紹介します!」
と書いてあったら、
「うわ!しょうもな!」
と思って、速攻で他のページに行っちゃいますよね?笑
「私がESを書く際に、参考になりそうだな」
ということが書かれているからこそ、今あなたはこの文章を読んでいるわけです。
ESも全く同じで、どんなにフワフワ質問だったとしても、
「それはウチの会社にとって、何の役に立つの?」
は絶対に書かないとダメです。笑
例えば、
「どのような軸で就職活動を行っていますか?」(400文字以下)
という質問の場合、普通の学生は、
「私の就職活動の軸は〜〜です。」
「なぜなら〜〜という点を重視しているからです。」
と、ひたすら自分の話を中心に、ESを作成してしまいます。
ですが、それではダメです。。苦笑
もしこの設問で書くのであれば、
「どのような軸で就職活動を行っていますか?」(400文字以下)
「〜〜」を就職活動の軸としております。なぜかというと、仕事をする上では「〜〜」が重要であり、より大きな貢献をするためには「自分の強みを活かすこと」が必要だからです。私の強みは「〜〜」であり、この強みを象徴するのが、〜〜という経験です。〜〜(エピソードの話)〜〜。この経験から、私の強みは「〜〜」だと認識し、就職活動では、この強みによって貢献できる環境を探しております。
というように、
「それはウチの会社にとって、何の役に立つの?」
をきっちり前面に出して書いた方が、絶対にESの通過率は上がります。
2.「Point→Reason→Example→Point」の順番を守っていない。
ESを書く上で2番目に多いミスが、
「『Point→Reason→Example→Point』の順番を守っていない」
というミスです。
これも、結構多いです。。苦笑
ESの構成は、必ず、
『Point→Reason→Example→Point』
の順番で書かないとダメです。
「どのような軸で就職活動を行っていますか?」(400文字以下)
「〜〜」を就職活動の軸としております。なぜかというと、仕事をする上では「〜〜」が重要であり、より大きな貢献をするためには「自分の強みを活かすこと」が必要だからです。私の強みは「〜〜」であり、この強みを象徴するのが、〜〜という経験です。〜〜(エピソードの話)〜〜。この経験から、私の強みは「〜〜」だと認識し、就職活動では、この強みによって貢献できる環境を探しております。
の例を見てもらえれば分かりますが、
『Point→Reason→Example→Point』
の順番になっていますよね?
「ビジネス文書の書き方」
などは教わる機会がないので、仕方ないとは思うのですが、ビジネス文書は、
- 結論(Point)
- 理由(Reason)
- 具体例(Example)
- 結論(Point)
の順番で書かないとダメです。
で、ここからは、余談ですが、
『Point→Reason→Example→Point』
の順番で書くと、どうしてもエピソードの中に、
『〇〇%売上アップ』
といった数字を入れられなくなってしまうことがありますよね?
私は個人的に、
- まず結論を述べる。Point→Reason→Example→Pointの順番を守ること
- ESに書くエピソードには必ず『〇〇%売上アップ』といった数字を入れること
という2つのポイントを比べたときに、
「まず結論を述べる。Point→Reason→Example→Pointの順番にする。」
の方が『圧倒的に重要』だと思っています。
就活本に、たまに、
「エピソードには必ず『〇〇%売上アップ』といった数字が必要」
ということが書かれていますが、あれは個人的には反対です。笑
なぜかというと、
「無理やりでっち上げた数字を書いてしまうと、逆に印象が悪くなるから」
です。
「あなたは面接官でもないのに、何でそんなことが分かるんですか?」
と思うかもしれませんが、それは確かにその通りです。笑
私は面接官ではないので、確実にそうとは言えません。
ですが、就活を「営業」で置き換えて考えれば、自然と分かることだと思いませんか?
あなたが、洋服を買いに行って、
「この服の素材は、従来より『〇〇%』質が良くなってるんですよ」
「この服は、このシーズンこのお店で『一番』売れているんですよ」
と数字をゴリ押しされて、あなたはその服を買いたくなりますか?
・・・ならないですよね。笑
だから、エピソードに『数字』がないからと言って、気にする必要はないんですよ。
人間を相手にしているのですから、無理やり数字を入れたところで、
「ああ、これ、でっち上げた数字だろうな・・・」
と思われてしまうだけです。苦笑
話がそれてしまいましたが・・・
とにかく、ESを書くときは、
「まず結論を述べる。Point→Reason→Example→Pointの順番にする。」
という点に気をつけないとダメです。
3.「そのエピソードで、自分のどんな強みをアピールしたいのか?」を考えていない。
ESを書く上で、最後に多いミスが、
「『そのエピソードで、自分のどんな強みをアピールしたいのか?』を考えていない」
というミスです。
どういうことかというと、
「『ESでどのエピソードを使うか?』は『その業界で求められている人材像』に合わせて、変えていかないとダメ」
ということです。
例えば、あなたがメガバンクから内定を取りたいとしましょう。
では、
「メガバンクで求められる人材」
とはどんな人材でしょうか?
もちろん、正確には分かりませんが、少なくとも、
「自分の意思で判断してアイデアを実行し、実現する行動力を持った人間」
ではないことは分かりますよね。笑
おそらくですが、
「上意下達の指揮系統をきっちり守り、組織の輪を乱さず、リスク管理に徹底した人間」
を求めていますよね。
(あくまで、予想の話ですよ。笑)
といったことを考えると、メガバンクに内定を取りたい場合に、ESに書くエピソードは、
- 自分の意思で判断してアイデアを実行した行動力を表すエピソード
- 上意下達の指揮系統をきっちり守り、組織の輪を乱さず、リスク管理に徹底したエピソード
のどちらがふさわしいでしょうか?
・・・答えは、言うまでもないですよね。笑
つまり、
- 『その業界で求められている人材像』をまず考える。
- 次にそれにふさわしいエピソードを決める。
という順番でないとダメ、ということです。
「どんな業界・会社であっても、同じエピソード・同じ強みをアピールする」
というのは、営業で言えば、
「どんな相手に対しても、同じセールストークで物を売ろうとしている」
のと全く同じことです。。苦笑
高齢者の間で今、iPadがすごく流行っているらしいが、その理由が、
「今撮った写真を、友達に見せやすいから」
という理由だそうです。
iPadをタブレットとして使用しているのではなく、「カメラ」として使用してるのです。(カメラ機能しか使わないらしいです。笑)
つまり、同じiPadを売るにしても、中高年に売るときは、
「お友達の集まりでお花や景色を撮りに行きますよね?そのときに、画面の小さいカメラだと、お友達に見せづらくないですか?このiPadなら、すぐに隣のお友達に見せることができますよ。」
というセールストークになるわけですね。笑
でも、このセールストークを若者にしたところで、全く売れませんよね。笑
同じように、就活であっても、
「受ける業界・受ける企業に合わせて、アピールする強みを変えなければいけない」
「そして、それに合わせて、使用するエピソードも変えなければいけない」
ということです。
P.S.
ブログの更新が遅くなってしまい、申し訳ありません。。苦笑
ちゃんと生きています。。笑
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でくのぼう
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