めんどくさい企業研究を一瞬で終える方法

企業研究って、めんどくさいですよね。

気持ちはよく分かりますよ。笑

ということで、今回は、社会人の考える、

「めんどくさい企業研究を一瞬で終える方法」

をお伝えします。

1.めんどくさい企業研究を一瞬で終える方法

いきなり結論から言いますが、めんどくさい企業研究を一瞬で終える方法は、

  1. 主力製品・主力サービス
  2. 競合他社
  3. 社史

の3つを調べることです。

この3つさえ押さえておけば、

  • 従業員数
  • 売上高
  • 拠点数

などはいちいち覚えなくても大丈夫です。使わないので。笑

 1.1.「主力製品・主力サービス」を調べる

まず、企業研究で一番重要なのは、

「その会社の主力製品・主力サービスを調べること」

です。

「そんな当たり前なこと、言われなくても分かってるよ・・・。」

と思うかもしれませんが、本当に分かっていますか?笑

意外と分かっていないものですよ。

あなたは今、どんな会社を受けようとしているか分かりませんが、

「その会社の主力製品(主力サービス)は何ですか?」

と聞かれたとき、あなたは答えられますか?

・・・・・。

意外と難しいですよね?笑

そうです。

  • 主力製品
  • 主力サービス

を簡潔に答えるのは、意外と難しいのです。

なぜ難しいのかというと、

「その会社の製品やサービスしっかり理解していないと、簡潔に答えることはできないから」

です。

米ウィルソン大統領の言葉に、

二時間の講演なら、いますぐでも始められるが、三〇分の話だと、そうはいかない、二時間くらい用意の時間がほしい。三分間のスピーチなら、すくなくとも一晩は準備にかかる。

という言葉がありますが、

「長く説明するよりも、簡潔に説明する方が難しい」

のです。

では、

「その会社の主力製品・主力サービスはどこで調べれば良いのか?」

という話になりますが、一番時間がかからないのは、

「就職四季報の『記者評価』の欄を見ること」

です。

もちろん、企業研究を進めていくにあたっては、会社のHPやIR情報なども見るのですが、

ざっくりと、その会社の主力製品・主力サービスを知りたい

という場合には、

「就職四季報の『記者評価』の欄」

が一番時間がかからないですし、正確です。

今、手元に就職四季報があれば、分かると思いますが、

「『記者評価』の欄」

というのは、その会社の概要がかなりコンパクトにまとまっていますよね。

「就職四季報の『記者評価』の欄」

をまず最初に確認すれば、かなり効率的に企業研究ができます。

 1.2.「競合他社」を調べる

次に、「主力製品・主力サービス」を調べた後にやるべきことは、

主力製品・主力サービスの「競合他社」を調べること

です。

なぜ競合他社を調べなければいけないかというと、

「何で競合他社じゃなくて、ウチの会社なの?」という質問に答えるため

です。

ちなみに、

時間をムダにしない、効率的な企業研究のやり方

でも少しお話しした内容です。

恋愛で考えてもらえば分かりやすいですが、

「あなたが好きです!」(御社に入りたいです!)

と言ってきているのに、

「何であの人じゃなくて、私なの?」(何で競合他社じゃなくて、ウチの会社なの?)

と質問した瞬間、もし相手が、

「え…それは…」

とまごついてしまったら、あなたはどう思いますか?

・・・・・。

・・・・・。

・・・・・。

「本当に私のこと好きなの?」(本当にウチの会社に入りたいの?)

と思いませんか?

思いますよね。笑

要は、そういうことです。

面接中にぶつけられる、

「何で競合他社じゃなくて、ウチの会社なの?」

という質問に答えるために、

主力製品・主力サービスの「競合他社」

を調べないといけないのです。

もっと言えば、

受けたい会社と競合他社との違い

を調べなければいけないのです。

こういう感じで、目的意識を持ってやれば、企業研究の時間というのはギュッと短くできます。

で、肝心の、

「競合他社の調べ方」

ですが、これは簡単です。

就職四季報の『記者評価』の欄で、

「◯◯に強みがある」

という記述があるはずなので、それを使って、

「◯◯ 会社」

とググれば出てきます。

あとは、業界地図などにも、競合他社が一覧で載っているので、調べるのにはそれほど苦労しないはずです。

 1.3.「社史」を調べる

これは意外と見落としがちなのですが、絶対に調べておいた方が良いのが、

その会社の「社史」

です。

社史というと大げさですが、要は、

「その会社はどういう成り立ちで今に至るのか?を把握すべき

ということです。

これはなぜかというと、

「面接官のおじさんたちは、普段の業務で、初めて会う取引先に対して、いつも社史を説明しているから」

です。

あなたが面接に勝ち進んでいくと、相手の面接官は、

  • 人事部長
  • 営業部長

といった役職のおじさんになっていきますよね?

そうなったときの相手の状況を考えてほしいのですが、

  • 人事部長
  • 営業部長

といったおじさんたちは、普段の業務で、初めて会う取引先に対して、

「弊社は元々〜〜という経緯でできた会社でして、主要製品は◯◯で、〜〜に強みがあります」

という説明を何十回、何百回としてきているわけです。

つまり、これが何を意味しているか、分かります?笑

・・・・・。

・・・・・。

・・・・・。

あなたの口から、

「御社は元々〜〜という経緯があるとお伺いしました」

という言葉が出てきた瞬間、

「何だこいつ!面白い!笑 すごい勉強してるじゃん」

となるということです。笑

会話の中に、

「社史を勉強してきた感」

を混ぜるだけで、異常なまでの食いつきをゲットできるわけです。

これが、営業です。

私は普段から、

「就活」=「営業」

と表現していますが、こういう細かい心配りが相手のおじさんを喜ばせるわけです。笑

あと、社史を調べるメリットがもう一つあって、それは何かというと、

「競合他社との違いが説明しやすい」

という点です。

「いくら競合他社を調べても、全然違いが分からん!!」

というときがありますよね?笑

そういうときこそ、「社史」に注目するのです。

社史に注目すると、

「似たようなことをやっている会社であっても、成り立ちは全く違う」

ということが分かります。

2.覚えることが大事なのではなく「本気度を見せること」が大事

ここからは「意識」の話になるのですが、企業研究をする上で大切なのは、

覚えることが大事なのではなく「本気度を見せること」が大事

というマインドセットです。

これはかなり勘違いしている人が多そうなので、あらかじめ警告しておきます。

例えば、あなたが受けたい会社の競合他社を調べたとしますよね。

で、面接の会話の中で、

「私が調べることができた範囲では、〜〜といった会社が競合に当たるかと思います。ですが、御社は〜〜という点で違いがあると感じました。」

といった話をしたとしましょう。

すると、面接官のおじさんに、

「いや、〜〜さんはウチとは直接的な競合ではないね」

と直されたとしましょう。

・・・そのとき、あなたはどう考えますか?

「ああ…間違っちゃった…もうこの面接はダメだ…。」

と考えませんか?

・・・・逆ですよ、逆。笑

その面接官のおじさんは、

「いや、〜〜さんはウチとは直接的な競合ではないね」

と注意しながらも、内心嬉しいのです。

  • 自分の会社を真剣に調べてきたくれたこと
  • そして、自分なりに意見をぶつけてくれたこと

が嬉しいのです。

企業研究の目的は、

「知識を覚えること」

ではありません。

企業研究の目的は、

面接官のおじさんに「こいつは本気だわ」と思わせること

です。

だから、一生懸命調べたことが伝わるのであれば、別に間違っていても良いのです。

「申し訳ございません!勉強不足でした…。」

と謝れば、評価が下がるどころか、ダントツの評価をゲットできるはずです。

なぜか?

  1. 主力製品・主力サービス
  2. 競合他社
  3. 社史

をしっかり調べてくる学生が少ないからです。

「こいつは本気だわ」と思わせるような学生が少ないから

です。

孫正義に学ぶ、就活で面接官に気に入られるための方法

でもお話ししましたが、当時全くの無名だった孫正義は、ハドソンの社長を

「私は情熱がある。誰にも負けない情熱がある。私は情熱においておたくの営業マンに負けるとは思わない。今は実績も何もないが、私には情熱がある。」

という熱意だけで口説き落としています。

営業とは、そういうものです。

相手はあなたと同じ人間なのです。

「企業研究で調べてきた情報が間違っているから、あの学生はダメだ」

なんて相手は考えません。

もちろん主要製品を間違えるといった凡ミスはヤバいですが、細かいミスは全く響きません。

むしろ、

「こんなにウチの会社について調べてきたのか…こいつは本気だ…」

と感動するはずです。

私は営業1年目のとき、ある購買担当者にこんなことを言われました。

「他のメーカーさんの営業は一度も来てくれないのに、御社は来てくれた。だから、御社に切り替えます。」

そう、訪問しただけで受注できたのです。

就活だって、相手にしているのは「人間」です。

あなたが望んでいようが、望んでいまいが、

「好き嫌い」

で判断されてしまいます。

だからこそ、

  1. 主力製品・主力サービス
  2. 競合他社
  3. 社史

という企業研究を通して、

面接官のおじさんに「こいつは本気だわ」と思わせること

が重要になってくるのです。

       

でくのぼう


「実績も何もない…」というあなたが、最短で上場企業の内定を取るためのメール講座