就活の面接で一番気をつけるべきことと言えば、
「面接官のおじさんは、どんな生活をしているのか?」
「面接官のおじさんは、どんなストレスを抱えているのか?」
を知ることです。
1.面接官のおじさんの「リアル」を知らないと、スベる可能性大
面接官のおじさんの
「リアル」
を知っておかないと、おそらく面接でスベります。苦笑
どういうことかというと、
「実績や強みの自慢ばかりしてしまい、面接官に嫌われてしまう」
ということです。
就活本には、当たり前のように、
「面接では自分の強みをしっかりアピールするように」
「実績や数値で強みを示すように」
と書いてあります。
それらも、もちろん大事です。
しかし・・・
ストレートに自分の自慢話ばかりしていたら、
「間違いなく内定は取りづらい」
です。
なぜか?
「面接官のおじさんは、学生の自慢話が嫌いだから」
です。苦笑
ちょっと考えてみてください。
面接官のおじさんというのは、人事部長ですが、最終面接では「役員」のジャッジになります。
そして、
- 人事部長
- 役員
のどちらにしても、ずっと採用の仕事をしてきたわけではなく、
- 営業
- 経理
- 企画
- 総務
など、いろんな仕事を経験して、そのポストに就いているわけです。
なぜこんな話をしたかというと、
「面接官のおじさんは、普段の仕事でどんなストレスを抱えているのか?」
ということを知っておかないと、
「この学生、なんか気に触るな…」
「この学生、なんか気に入らないな…」
と落とされてしまうからです。
リクナビやマイナビなどの就活エージェントなどは、
「面接官は公正なジャッジをしてくれる」
という前提で話を進めていますが、そんなわけはありません。苦笑
バリバリ面接官の好き嫌いで決まりますし、ほとんど主観で決まります。
「そんな!それは、おかしい!」
と思うかもしれませんが、企業は「お金儲けの集団」です。
公正なジャッジをする義務など、どこにもありません。。
実際の会社同士の営業ですら、ほとんど好き嫌いで決まっているのが実際のところです。
理不尽に思うかもしれませんが、逆です。
他の就活生がこの事実に気づいていないからこそ、
「あなたはチャンス」
なのです。
2.面接官のおじさんに刺さるのは「苦労話」
おじさんが最も嫌うのは、
「自慢話」
です。
2年間という短い期間ですが、上場企業で働いていたので、これは間違いなく言えます。
「おじさんは、学生の自慢話が大嫌い」
です。苦笑
意識の高い就活生特有の、
「どうですか?すごいでしょ?」
という自慢話が本当に嫌いです。苦笑
面接官のおじさんに本当に刺さる話というのは、
「社会の理不尽で苦労したエピソード」
です。
なぜ刺さるのかというと、
「面接官のおじさんの強烈な共感を呼ぶから」
です。
面接官のおじさんは、普段から組織のストレスにさらされているわけです。
厳しい上司のお叱りに耐えているわけです。
そんな相手に向かって、
「どうですか?すごいでしょ?」
という自慢話をしてしまった日には、受かるものも受からなくなってしまいます。苦笑
就活って、
「はい、自己PRの時間です、どうぞ。」
「はい、雑談の時間です、どうぞ。」
と分かれているわけではないですよね?
「雑談をしていると思ったら、本題に進んでいた」
というのがほとんどです。
だからこそ、
「雑談のときに、何をしゃべるか?」
というのは、めちゃくちゃ重要なのです。
雑談の時間こそ、厳しくチェックされているのです。
PRの時間は練習に練習を重ねていることは、面接官もよく分かっています。
だからこそ、雑談の時間にあなたの本音の部分を探ろうとしてきます。
つまり、雑談の時間は重要な選考タイムということです。
この雑談のときに、面接官のおじさんに、
「この学生、いいね。」
と思われるように「刺さる苦労話」を提供した方が良いです。
3.「汚い、まずい、接客最悪」の大繁盛ラーメン店
面白い話があるので、一つ紹介します。
ある博多ラーメンの大繁盛店があります。
そこは年中ほぼ満員ですが、よく来るビジネスマンに聞くと「うまい!」とほめる人は少ない。
(中略)
この店では「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」など、接客の基本である挨拶は一切ない。無言で無愛想にラーメンを出すだけ。
(中略)
しかし、近くに住んで、7年後に気づきました。こんな最低の店が繁盛している理由に。
よく見ると、客の大半はビジネスマンではなく、作業着やノーネクタイばかり。
(中略)
つまり、この店のメイン客は肉体労働者やオッサンなんです。
(中略)
来店客の心理状態はこうです。
「サービスなんかいらん!その分安くし、ラーメンを早く出さんか!」
(中略)
この店は「自分の客が誰か」を知っているんです。
その店と同じく屋台からスタートし、成功して「きれいな」自社ビルを建てた近隣の同業者は潰れました。
常連だった長靴や作業着の労働者が入りづらくなったからです。
栢野勝己・竹田陽一(2016)『小さな会社の稼ぐ技術』日経BPマーケティング pp.139-140
これ、すごい良い例だと思いませんか?
そこにいるお客さんは、
「作業着を着た、現場で働くおじさん」
だったのです。
「作業着を着た、現場で働くおじさん」からしてみれば、
「別にサービスはいらないから、早く安くうまいラーメンを出してほしい」
というのが本音だったのです。
・・・この話を就活で置き換えるとこうです。
就活で相手にするのは、
「普段、上司の理不尽でストレスを溜めながらも、家族のために一生懸命働いているおじさん」
なのに、そういう相手の事情を無視して、就活本では、
「自己PRが〜〜」
「エピソードを語るときは〜〜」
みたいな話ばかりしています。
ですが、
「普段、上司の理不尽でストレスを溜めながらも、家族のために一生懸命働いているおじさん」
に対して学生が自慢話をしたところで、おじさんは気分が良くなるわけがありません。
むしろ、苦労話の方が絶対に刺さるはずです。
でくのぼう
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