就活の雑談力を上げるコツと対策。

「就活の面接が雑談ばかりで、何もアピールできなかった…」
「就活の雑談とか、何しゃべれば良いの?」

というあなたに、

「雑談力を上げるコツと対策」

をお話します。

1.就活の雑談はいったい「何」を評価しているのか?

就活の面接が雑談ばかりだと、

「雑談ばかりで、何もアピールできなかった…」

と思ってしまいますよね。

ですが、それは少し違います。

「就活の面接は、そもそも雑談がほとんど」

なのです。

「え?何で?自己PRと志望動機をアピールが面接でしょ?」

と思いますよね。

そう、普通はそう思うんです。

ですが、本当は違うんです。

私は、このブログで、

「就活=営業」

というお話をよくしていますが、実は、

商談のトークの9割は「雑談」

なのです。

私が勤めていた化学メーカーでは、1kg当たりの単価が100円を切るような製品(水より安い!笑)を扱っていました。

つまり、

「どこで買っても同じ製品」

です。

あなたがこの製品を営業するときに、

「この製品のメリットは〜〜」

というトークができるでしょうか?

・・・できないですよね。笑

そう、汎用品の営業では、結局、

商談のトークの9割は「雑談」

になるのです。

で、ここからが大事なのですが、商談でなぜ雑談をするのかと言えば、

「この営業マン(会社)は信頼できると思ってもらうため」

です。

あなたは、人が何かを買うときの理由は何だと思いますか?

値段の安さ?
品質の良さ?

・・・いいえ、違います。

「この人(会社)は信頼できると思ったから」

です。

経営コンサルタントの神田昌典氏は、著書でこんなことを言っています。

売る側にとって、お客さんに買ってもらうために重要なことは、品質であったり価格であったりすると思うよね。

ところがお客さんにとっては、購買の基準は商品の品質でも価格でもない。

お客さんはいったいどんな基準で購買を決定するのか?

アメリカでの調査を見ると結果はこうだ。

一、信頼できる営業マン
二、品質
三、価格

この結果を見ると、お客さんにとって重要なのは営業マンが信用できるかってこと。

品質や価格は二の次ってことになる。

(中略)

一対一の人間同士の関わりの中で、購買は決まるんだ。

とすると、問題はどうやってお客さんの購買を獲得するかだ。

神田昌典・平秀信(2002)『凡人の逆襲』オーエス出版 pp.142-144

これを就活に置き換えると、どうなるでしょうか。

一、この学生は信頼できるかどうか?
二、実績・スペックはどうか?
三、(価格は一緒なので、割愛)

という順番になりますね。

どうですか?

何か気づきましたか?

そう、就活の雑談の真の目的とは、

「あなたが信頼できる人間かどうかを判断すること」

なのです。

そして、ここで重要なのは、

  • 体育会の主将かどうか?
  • TOEICのスコアはどうか?
  • 留学経験はあるか?

ということよりも、

「この学生は信頼できるかどうか?」

の方が重視されるということです。

そして、

「この学生は信頼できるかどうか?」

を判断しているのが「雑談」というわけです。

2.雑談力を上げるコツは「企業研究」にあり

就活の雑談の目的は、

「信頼できる学生であることを分かってもらうこと」

という話をしましたが、

では、就活の雑談力を上げるには、どうすれば良いのでしょうか?

「就活の雑談とか、何しゃべれば良いの?」

というあなたに、雑談力を上げるコツをお話します。

結論から言うと、

「企業研究をやる中で、感じたことをネタにすること」

です。

具体的に言うなら、

  • 説明会でしゃべっていた営業部の佐藤さんが話す仕事の話ぶりが魅力的だった
  • 懇親会での社員の雰囲気が和やかで魅力的だった
  • 会社に関する記事をまとめたスクラップブックを見せてみる

ということです。

こういったネタを面接官にぶつけてみるのです。

すると、どうなるかというと、

「御社の説明会で、営業部の佐藤様がお話されていたのですが、仕事に関していきき話されていたのが印象的でした。」
「営業の佐藤?ああ、佐藤か!そうですか。笑」

みたいな感じで、一気に和やかな感じになります。

それは、なぜかというと、

  • 説明会に真面目に出た人間でないと分からない情報だから
  • 個人名を出すことで、一気に距離が縮まるから

です。

上で話した、

「この学生は信頼できるかどうか?」

につながるので、雑談がスムーズに盛り上がるわけですね。

他にも、

「御社の記事をまとめて、スクラプブックにしてみました」
「すごいね。笑 私たちでもやったことないよ。笑」

みたいな感じで、盛り上がります。

これは、大手新聞社に入社した私の知り合いがやっていた手口(笑)ですが、彼いわくこの手法は間違いなく雑談でウケるそうです。

ということで、雑談の目的が、

「信頼できる学生であることを分かってもらうこと」

ということが分かっていれば、

「他の学生が着目しないような、その企業の情報」

をネタにすれば、雑談は確実に盛り上がります。

商談でもまったく同じです。

「その企業について、いかにネタ探しをしているかどうか」

で雑談の盛り上がりが決まります。

そうやって考えれば、他にも

「私がお調べした限り、御社の会社の成り立ちは〜と拝見したのですが、合っていますでしょうか?」
「御社の広告を新幹線の広告で拝見しました」
「御社の〜様が書かれている本を拝読しました」
「表に飾ってあるオブジェは何かをモチーフにされているのでしょうか?」

など、切り口はたくさん見つかるはずです。

       

でくのぼう


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