就活でメンタル崩壊させないコツは、
『26.7社エントリーして、1社内定』という期待値を意識しながら、試行回数を増やすこと
です。
1.プロギャンブラーは「統計学」で動く
あなたはギャンブルをしたことがありますか?
・・・ないですか。苦笑
では、サイコロは降ったことはありますよね?
あなたに質問したいのですが、
サイコロを振ったときに、「1」の目が出る確率っていくつですか?
・・・・・・。
そう、
「6分の1」
ですね。
(当たり前のことを聞くなって?)
では、こんな場合はどうでしょう?
サイコロを2回だけしか降らなかったとき、「1」の目が出ない確率はいくつでしょうか?
そう、
「5の2乗」÷「6の2乗」=0.694444….となり、
確率はだいたい「70%」ですね。
では、サイコロを100回振ったとき、「1」の目が一度も出ない確率というのはいくつでしょうか?
そう、
「5の10乗」÷「6の10乗」=0.161505….となり、
確率はだいたい「16%」です。
・・・もう何が言いたいか、分かりますよね?
「試行回数を増やせば増やすほど、確率は期待値に近づいていく」
ということです。
これを、
「大数の法則」
と言いますが、プロギャンブラーは、この思考法で戦っています。
「ギャンブラー」
と言うと、
「テキトーにやってそう」
「ノリで決めてそう」
と思われがちですが、プロギャンブラーののぶきさんが、
ギャンブルって数学の確率・統計なんです。
だから1時間ごとにどういうふうになるのか、統計を全部出していくんですね。
リクナビNEXTジャーナル 結果が出ず「発狂寸前」に。絶望しかなかったが常識を疑うことで救われた――勝率9割のプロギャンブラーのぶき氏がこの仕事を選んだワケ
と言っているように、実はものすごく冷静に期待値を計算しているわけですね。
2.「大数の法則」を就活に応用してみると……
さて、この
「大数の法則」
を就活に応用してみると、どうなるでしょうか?
以前にもお話ししましたが、
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ご参考までに、2010年度の調査データを見てみましょう。
早慶上智クラスの就活生300人を対象にしたデータで、
「各選考において、何%の人が『不合格』になったか」
を表すものです。
①エントリーから1次選考までの「不合格率」
エントリー企業数平均 64.2社
不合格企業数平均 32.6社
エントリー不合格率 50.8%
(中略)
②1次選考から最終選考までの「不合格率」
一次選考に進んだ企業数平均 31.6社
最終選考までの不合格企業数平均 24.8社
一次選考から最終選考までの不合格率78.4%
③最終選考の「不合格率」
最終選考企業数平均 4.7社
最終選考での不合格企業数平均 2.3社
最終選考での不合格率 45.2%
新田龍(2011)『就活の鉄則!有名企業より優良企業を選びなさい!』こう書房 pp.84-85
というデータからも分かる通り、就活の場合は
「26.7社エントリーして、1社内定」
というのが、期待値です。(しかも早慶レベル)
MARCHの場合は甘く見積もっても、
「30社エントリーして、1社内定」
というのが、期待値でしょう。
何が言いたいかというと、
10〜20社連続で落ちたとしても、期待値的には、
「まったくもって普通のこと」
ということです。
負けが続いてしまうと、人は冷静さを失います。
冷静さを失うことによって、
「次も絶対に受からない!!」
と、何の根拠もなく思い込んでしまうわけです。
これが、就活でメンタルが崩壊する原因です。
プロギャンブラーのように、冷静に考えましょう。
「30社エントリーして、1社内定」
という期待値を把握しておけば、焦りません。
例え、30社受けてすべて落ちたとしても、
「まあ、サイコロで言えば、6回振って一度も1が出なかったみたいなもんか。もうちょっと受ければいけるな。」
という気持ちになれます。
「就活は確率じゃない!!」
という主張も確かに正しいですが、営業というのはある程度は「確率論」です。
すべての人に売ることはできません。
すべての会社から内定を取ることはできません。
経済評論家の勝間和代さんは著書でこんなことを言っています。
さまざまなチャレンジは全て確率論です。
すなわち、確率が低い勝負であってもそれを繰り返し行っていけば、いつかは負ける確率が下がってどこかで勝てるのです。
ただ、多くの人はそのような努力を50回、あるいは100回は続けません。
しかし、もしチャレンジしてもとくに失うものがなければ、勝負をし続けることです。
そうすれば必ず勝てます。
勝間和代(2012)『「有名人になる」ということ』ディスカヴァー・トゥエンティワン
就活であなたが失うものはありますか?
何もないですよね。
「いや、自分が否定されることで、心を失っているんだ!!」
と思うかもしれませんが、それは心構えが少し間違っています。
就活は人格が評価される場所ではありません。
「ウチの会社に役に立ちそうか?」
だけが評価される場所です。
3.就活でメンタル崩壊させないコツは「たった1つ」
まとめると、就活でメンタル崩壊させないコツは、
『26.7社エントリーして、1社内定』という期待値を意識しながら、試行回数を増やす
という1点です。
これを冷静に押さえておけば、就活でメンタルが崩壊することはなくなります。
一流の人ほど、下手な鉄砲をたくさん打っています。
最初から一発正解を狙うのは、難しいです。
大事なのは、
「期待値を意識しながら、とにかく試行回数を大きく増やしていくこと」
です。
でくのぼう
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