「たくさん面接を受けるうちに、何がしたいのか分からなくなってきた…」
「就活しなきゃいけないのに、やりたいことが分からないから、やる気も出ない…」
というあなたは、
「絶対にやりたくないこと」
を決めた方が良いです。
1.「やりたいこと探し」の旅に出てはいけない
大学の就活セミナーでは、
「就活の軸を決めましょう」
「幼少期を思いだして、自分がやりたいことを見つけましょう」
みたいなことが言われると思います。
ですが、就活において
「やりたいこと探し」
は私は全くオススメしません。
なぜなら、
「やりたいことなんて、分かるわけがないから」
です。
だって、
「いったい自分はどんな仕事がやりたいんだろうか？」
「自分はどんなことをやるのが楽しいのだろうか？」
っていう質問って、分かるわけがなくないですか？苦笑
あなたが受けるような上場企業の面接官のおっさんを捕まえてきて、
「あなたはどんな仕事がやりたいですか？」
「あなたはどんなことをやるときに、楽しいと思いますか？」
と質問しても、
「あ…いや…」
ってなるはずです。
面接をする側ですら答えられない質問に、就活生が答えられるわけがありません。
仕事は単に「金を得るための手段」なのに、そこに自己実現を求めてしまうと、
「やりたいことが分からないから、やる気も出ない…」
となって、最終的にはうつ病になります。。
私がオススメしているのは、やりたいこと探しではなく、
「やりたくないこと探し」
です。
就活をするに当たって、
「絶対に避けたいこと」
「絶対にやりたくないこと」
っていうのが、あなたの中にあるはずです。
例えば、
「全国転勤はイヤだ」
「平日休みはイヤだ」
「営業職はイヤだ」
とか、そういう「絶対にゆずれないもの」というのがあなたにもあるはずなんです。
まずは、それを決めましょう。
あれです。
借りる部屋を決める時と一緒です。
部屋を決める前に、
「駅近が良い」
「南向きが良い」
「家賃7万円以下が良い」
っていう願望を出しまくっていたら、部屋なんて決まるわけがありません。
そうではなくて、
「駅から遠いのは絶対にイヤだ」
「家賃7万円以上は絶対にイヤだ」
という、「絶対にゆずれないもの」を先に決めるからこそ、部屋が決まるわけです。
だから、やりたいこと探しの旅に出るまでに、
「絶対にやりたくないこと」
を先に決めましょう。
2.島田紳助の考える、自己分析
そもそもの話ですが、
「就活の軸を決める」
「自分がやりたいことを見つける」
というのは「自己分析」とは言いません。
なぜなら、
「順番が間違っているから」
です。
就活でやるべきことは、
- 自己分析
- 企業研究
の2つと言われますが、正しい順番は、
「企業研究→自己分析」
の順番です。
- 勝てる市場選び（学生が受けなさそうな業界はどこか？）
- 敵の作戦の把握（面接官はどのような点をチェックして採用を決めているのか？）
という企業研究をしてから、自己分析をするからこそ、意味があるわけです。
敵の研究もせずに、
「就活の軸」
「自分がやりたいこと」
なんて考えたところで、就活が長引いて余計に苦労するだけです。
島田紳助は、こんなことを言っています。
「X」というのは「自分に何ができるか」
「Y」というのは「世の中の笑いの流れ」XとYが分かったら、初めて悩むんよ。
「俺は何しよう？どうしたら、売れんのやろう？どんな笑いを作ろう？」
って、初めて考えなあかんのよ。
でも、Xも分からんと、Yも分からんと、悩んでる人ばっかりやわ。
DVD『紳竜の研究』より
これを就活におきかえるなら、
X：自己分析
Y：企業研究
ですが、
「XとYは、セットで考えて初めて意味がある」
ということです。
「企業研究」を切り離して、「自己分析」だけを一生懸命考えても、競争に勝つことはできないわけです。
孫子の兵法でも、
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
という有名な言葉がありますが、先に来ているのは、彼（敵）です。
先に知らなければいけないのは、敵の情報、つまり企業研究です。
だから、
- 自己分析
- 企業研究
はセットで考えなければいけない上、先にやるべきは「企業研究」の方なのです。
まとめると、やりたいこと探しをするのではなく、
- 一番先にするべきは、「やりたくないこと探し」
- 自己分析をするときは、必ず企業研究（学生が受けなさそうな業界はどこか？面接官はどのような点をチェックして採用を決めているのか？）をセットで行う。
ということです。
でくのぼう
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