松岡修造に学ぶ、就活の挫折との向き合い方

「またお祈り。もう疲れた。ESや筆記が通っても、面接でどうせ落とされるだけ。」
「ここまで自分なりに努力してきたけど、無駄だった。頑張る気力がなくなった。」

と考えているあなたに、

「松岡修造に学ぶ、就活の挫折との向き合い方」

をお伝えします。

1.「Why」ではなく「How」に意識を向ける

就活でお祈りが続いてくると、

「何でこんなに頑張っているのに…」
「何で自分だけ…」

という思いで、頭がいっぱいになりませんか?

そんな

「何で…何で…」

という状況について、松岡修造は、

「Why」ではなく「How」に意識を向けろ

と言っています。

人が自信をなくすのは、どうすればいいかわからなくなってしまったときです。

そういう状態では、

「なぜ、自分だけがつらい思いをするのか」

と後ろ向きの気持ちになりがちです。

膝のけがで苦しんだときの僕も、

「なぜ膝が痛いんだ」
「どうして頑張っているのに勝てないんだ」
「なんでこうなるんだよ」

と、頭のなかは「なぜ?」ばかりでした。

その経験から、“Why?”ではなく“How?”に意識を向ければいいのだと気づきました。

松岡修造(2012)『挫折を愛する』角川書店 pp.58-59

 

「なぜ頑張っているのに、選考が通らないのか?」

ばかりを考えるのではなく、

「どうすれば選考が通るようになるのか?」に集中することが大事

というわけです。

「そんな当たり前のこと…」

と思うかもしれませんが、意識するのと、しないのとでは、全然違います。

「何でこんなに頑張っているのに…」
「何で自分だけ…」

というパニック状態を避けるために、

「どうすれば選考が通るようになるのか?」

を考えるのです。

就活でお祈りが続いた状態を目の前にして、「Why」にフォーカスすると、必ず後ろ向きな言葉が出てきます。

「何でこんなに頑張っているのに…」
「何で自分だけ落とされるんだ…」

という、ネガティブな思考しか生まれません。

しかし、就活でお祈りが続いた状態を目の前にして、「How」にフォーカスすると、自然と前向きな言葉が出てきます。

「どうすれば、内定が出るのか?」
「どうすれば、二次面接を突破できるのか?」

という、ポジティブな思考が生まれます。

「その方法が分からないから、悩んでいるんだろ!」

と思うかもしれませんね。

ですが、

「人生とはそもそも正解がないもの」

ではないでしょうか?

確かに、中学高校までは、

「良い高校に行けば、良い人生を送れるんだ」
「良い大学に行けば、良い人生を送れるんだ」

という、いわば「正解」があったかもしれません。

ですが、その「正解」ですら、本当は正解でも何でもありませんよね。

「この世に正解なんてない」

と割りきって考えれば、

「学校のテストでは正解があったのに、就活では正解がないから辛い!!」

という悩みは、かなりラクになりませんか?

2.ネガティブ思考をやめる方法

「何でこんなに頑張っているのに…」
「何で自分だけ…」

というパニック状態から抜け出すのに一番大切なのは、

「ネガティブ思考をやめること」

ですね。

松岡修造は、ネガティブ思考をやめる方法として、

  • 想いを言葉にして気持ちを盛り上げる
  • 朝と夜、鏡のなかの自分に話しかける
  • やる気をそぐ、マイナス言葉をやめる

の3つをあげています。

そして、この考えの基本となるのが、

「性格は変えられなくても、心は変えられる」

という考えです。

よく、性格と心を混同して

「私はすぐに諦めてしまう性格です」

と言う人がいますが、すぐに諦めてしまうのはその人の性格ではなく、心です。

僕は今、いろいろなところで

「諦めるな!できる!」

と言っていますが、この言葉は昔から自分自身に言い聞かせているものです。

苦しくなるとすぐにものごとを否定的にとらえ、「できない」と思ってしまう心の弱い人間だからです。

どうすればネガティブ思考を変えてモチベーションを上げられるか。

その方法を懸命に考えた末、つらい場面で「もうできない」と自分の心の声が聞こえたら、「できる!」と言い聞かせるようにしました。

これを何度も何度も繰り返していくうちに、本当に「できる」と思うようになり、

「性格は変えられなくても心は変えられるんだ」

と気づいたのです。

松岡修造(2012)『挫折を愛する』角川書店 p.105

 

「性格は変えられなくても、心は変えられる」

という考え方、すごく良いですよね。

ふつう、私たちは、

「自分はすぐに諦めてしまう性格」

と思ってしまうじゃないですか。

でも、松岡修造は

「諦めるのは性格が原因ではなく、考え方が原因であり、考え方は変えられる」

と言っているわけですね。

就活の例で言うなら、

「どうせ私は暗い人性格だから」
「どうせ私はすぐに諦める性格だから」

と自分の可能性を決めつけてしまうのは、松岡修造に言わせれば、

「性格ではなく、心の問題」

ということです。

「心の問題だからこそ、考え方を変えれば済む話だし、考え方は変えられる」

というわけです。

3.諦めは自分で作った限界

就活をしていると、

「もう自分はどこを受けても、どうせ落ちるんだ…」
「次の会社もどうせESで落とされるんだ…」

と、全てを諦めたくなるときがありますよね?

そんな諦めたくなるときについて、松岡修造は、

「諦めは、自分が勝手に作った限界である」

と言っています。

目の前に壁があるとき、

「百回叩けばこの壁は破れる」

と言われれば、誰でも百回叩くでしょう。

現実には、何回叩けば破れるか誰にもわからない。

多くの人は、ずっと叩き続けているうちに「自分はいったい何をやっているんだろう」と嫌気がさして諦めてしまいます。

その一方で、自分を信じて叩き続けて壁をぶち破る人もいます。

途中で諦めてしまった人との差は、もしかしたら「あと一回」の差だったかもしれません。

諦めというのは、自分でつくった限界なのです。

限界さえつくらなければ、夢や希望をかなえるための方法をいろいろと模索し、工夫できるはずです。

松岡修造(2012)『挫折を愛する』角川書店 p.83

就活もまったく同じですよね。

就活も

「◯◯社受ければ必ず1社内定が出る」

という確証はありません。

50社、100社受けても内定が出ないかもしれません。

何回壁を叩けば良いのかは、誰も教えてくれません。

だからこそ、10社、20社と落とされていくうちに、

「もうどこも内定が出ないかもしれない…」
「どうせ次の会社もお祈りされるだけだ…」
「自分は社会にとって価値のない人間なんだ…」

と、多くの人が悲観的になって諦めてしまうわけですね。

しかし、松岡修造が、

途中で諦めてしまった人との差は、もしかしたら「あと一回」の差だったかもしれません。

と言うように、次の一社で内定が出ていたかもしれないのです。

       

でくのぼう


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