就活の軸に「やりがい」を挙げるのは良いことなのか?

「やりがいさえあれば給料は低くて、休みも少なくていいのか?」

という疑問にお答えします。

1.やりがいは見つけるものではなく、作るもの

あなたは今、

「仕事はやりがいで選ぶべきなのか?」
「やりがいさえあれば給料は低くても良いのか?」

という気持ちですよね。

ちょうど、ホリエモンがやりがいについて面白い意見を言っているので、ご紹介いたします。

やりがいのある仕事がしたい。

就活中の学生たち、また転職を考えている若者たちの相談を受けるとき、必ずと言っていいほど出てくるフレーズである。(中略)

そもそも、やりがいとは「見つける」ものなのだろうか?

どこか遠い場所に「やりがいのある仕事」が転がっていて、それを探し求める宝探しが、あるべき就職・転職活動なのだろうか?

僕の考えは違う。

やりがいとは「見つける」ものではなく、自らの手で「つくる」ものだ。

そして、どんな仕事であっても、そこにやりがいを見出すことはできるのだ。(中略)

やりがいとは、業種や職種によって規定されるものではない。

そして「仕事をつくる」とは、なにも新規事業を起ち上げることだけを指すのではない。能動的に取り組むプロセス自体が「仕事をつくる」ことなのだ。

堀江貴文(2013)『ゼローなにもない自分に小さなイチを足していく』ダイヤモンド社 pp.122-127

ホリエモンは、長野刑務所の懲役で行なっていた「紙袋を作る」という単純作業でも、やり方を自ら工夫して「やりがい」を作っていたと語っています。

彼の言う通り、

「やりがいは自分で作るもの」

です。

だから、どんな職種についたとしても、やりがいは作ることができます。あなたがどんな会社で働くことになったとしても、やりがいは作れます。

ですが、労働条件は作れません。

新卒で入社する会社を決めるときに重要なのは、

「やりがいがある仕事かどうか」

ではなく、

「労働条件がきつくないかどうか」

です。これが最も重要なポイントです。

2.労働条件を甘く見てはいけない

「やりがいさえあれば給料は低くてもいいし、休みも少なくていい」

という考えをお持ちなら、ご注意ください。

給料はさておき、休みがきちんと取れる会社でなければ、入社して大変な目にあいます。世の中の過労死のニュースを見てください。

その原因のほどんどが、

「長時間の残業」

です。

  • 就活四季報
  • 転職会議
  • Vorkers

を活用して、

「有給休暇の消化率が高いかどうか」

は必ずチェックしてください。

休みが取れないと、本当に簡単にうつ病になります。苦笑

私が以前働いていた化学メーカーはかなりまったりした会社でしたが、それでも忙しい部署では毎年一人うつ病になる社員がいました。

「休みが取れない」

というのは、それほど深刻な問題なのです。

3.大切なのは1社目でブラック企業引かないこと

あなたより少しだけ社会人経験のある立場から言わせて頂くと、大事なのは、

「新卒1社目でブラック企業を引かないこと」

です。

私の大学の同期でも、特に意識高い系の人たちは、

  • 某大手コンサル会社
  • リ◯ルート系企業

などのモーレツ系企業に入社していきましたが、見事に全員転職していきました。

理由は、

「残業時間が長すぎるから」

です。

学生のときは、私も、

「残業って、その人が仕事できないだけでしょ?」
「仕事を早く終わらせれば、残業しなくて済むでしょ?」

と思っていました。

ですが、現実は違うのです。笑

どんなに仕事が早くても、どんなに仕事ができても、社風が、

「24時間働け」

という社風であれば、残業からは逃げられません。苦笑

なので、あなたには1社目でハズレを引かないように、労働条件のチェックには全力を注いでください。ぶっちゃけ年収なんかよりも、「残業が少ないかどうか」の方がずっと大事です。

       

でくのぼう


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