突然ですが、質問です。
面接官が話を聞きたくなる学生って、どういう学生だと思いますか?
- 容姿が良い学生?
- 体育会系出身の学生?
- コミュ力の高い学生?
もちろん、それらも一つの答えでが、面接官が一番話を聞きたくなる学生は、
「自分の仕事の大変さに理解のある学生」
です。
あなたもそうじゃないですか?
- 就活の大変さ
- お祈りの辛さ
に理解のない大人としゃべっていて、イライラすることありませんか?
「内定の一個や二個取れないようじゃ、社会でやっていけないぞ」
「まだ内定取れないのか?」
と、心ないことを言ってくる大人にムカつくことありませんか?
ありますよね。
それって、面接官のおじさんも一緒です。
二次面接などで出てくる、営業部長のおじさんも一緒です。
ということで、今回は、
「面接官となる営業部長のおじさんは普段何に悩んでいるか?」
についてお話しします。
私が一部上場企業の化学メーカーで2年間働く中で感じた、
「営業部長の現場の悩み」
についてお話しいたします。
1.上司からの理不尽
大企業の営業部長の悩みの1つ目は、
「上司からの理不尽」
です。
「上司からの理不尽に耐えているのは、若手社員だけ」
だと思いますよね?
でも、実は違うのです。営業部長も上司の理不尽に耐えているのです。
「でも、部長クラスって、上司とないないんじゃ?」
と思うかもしれませんが、実は部長にも上司はいるのです。
部長の上司は誰かというと、
「役員」
です。
どこの会社もそうだと思いますが、部長クラスの人事権は、すべて役員が握っています。
「誰を部長にするか?」
「この部長を継続させるか?」
といったことは、すべて役員会議で決められています。
そして、部長クラスのおじさんは、役員会議でいつも、
「この数字はどうなってるんだ」
と詰められているのです。
この話とあなたに何が関係あるのかというと、
「理不尽さに耐えたエピソードは、営業部長の大好物」
ということです。
あなたもバイトやサークルで、理不尽なことに耐えてきた経験は絶対にあるはずです。
- バイト先の店長がすごく厳しい人だったけど、続けられた
- バイトメンバーはみんな辞めたのに、私は続けてきた
- バイトのクレーム対応はいつも自分がやっていた
- サークルで誰も自分の話を聞いてくれなかったが、まとめることができた
など、理不尽さに耐えたエピソードの1つや2つは、探せば絶対に持っているはずです。
ぜひ、そのエピソードを使いましょう。
事実、私が就活をしていたときに話していた、
「機材設営のアルバイトで、職人のおじさんからたくさん怒鳴られる中、地道に続けた結果、厳しい職人と仲良くなった」
というエピソードは、面接官ウケ抜群でした。
その面接官ウケの背景には、
「部長も上司の理不尽に耐えている」
という状況があるのです。だからこそ、強烈なシンパシーを感じて、
「この学生を何としても欲しい!」
という結果になったのです。
2.生意気な部下をまとめること
大企業の営業部長の悩みの2つ目は、
「生意気な部下をまとめること」
です。
基本的に、課長や部長といった中間管理職は、
「上と下の板ばさみ」
です。
部長:役員と営業部の板ばさみ
課長:部長と課員の板ばさみ
といったイメージです。
部長にとっては、役員会議で、
「この数字はどうなってるんだ」
とせっついてくる役員も、目の上のたんこぶですが、それ以上に、
「自分が思った通りに動いてくれない部下」
というのもストレスの一因です。
そんなストレスを抱えている部長は、新卒採用において、どんな学生を欲しいと思うでしょうか?
「自分の思った通りに動いてくれる学生」
「素直さのある学生」
という学生になりますよね。
就活で求められる要素として、よく、
「素直さ」
がありますが、それにはこういった社内の背景があるのです。部長は日々、言うことを聞いてくれない部下に頭を悩ませています。ストレスを感じています。
だからこそ、素直さをアピールできる学生が、就活で選ばれるのです。内定をバンバン取っていくのです。
3.社内の派閥争い
大企業の営業部長の悩みの3つ目は、
「社内の派閥争い」
です。
高校時代の部活や、大学時代のサークルなどを思い出してもらえれば分かると思いますが、組織には必ず派閥争いがあります。苦笑
意外かもしれませんが、大企業の部長クラスのおじさんが一番気にしていることは、
「どの役員の派閥に入れば、自分は役員になれるか?」
「どの役員に近づけば、自分は役員になれるか?」
ということです。
・・・なんかイヤですね。苦笑
でも、それが現実なのです。笑
私が一番驚いたのが、当時の部長のある発言です。
あれには、びっくりしました。笑
どういう状況だったかというと、会社では新年を迎えると、社内で挨拶回りを行うのですが、どの役員から先に挨拶をするべきかというときに、
「あの人(役員)は落ち目だから、近づいても良いことないだろ」
「出世コースの〇〇さんに最初に挨拶に行かないとな」
と言ったのです。
「自分を役員に引き上げてくれそうな人から、優先的に挨拶したい」
という思いだったのでしょう。
・・・ちょっと話がそれてしまいましたが、大企業の部長が考えていることって、そんなことばかりなのです。常に頭を悩ませているのは、
「社内の派閥争い」
なのです。
「この話と就活の何の関係があるの?」
と思われるかもしれませんね。笑
でも、関係大アリなのです。
面接官として出てくる営業部の部長は、常に社内の派閥争いのことばかり考えています。
「どの役員に媚びを売るか?」
ということばかり考えています。
会社内での人事というのは、
- 好き嫌い
- 媚びを売ること
で決まっていきます。
何が言いたいかというと、
「就活面接においても、面接官に媚びを売るという発想も大事」
ということです。
確かに、
「媚びを売るのは恥ずかしい」
「そんなことで評価されるのは納得できない」
というあなたの気持ちも、私はよく分かります。
ただ、あなたの今の目標は「内定を取ること」ですよね。
ここは、割り切って、
「面接官のおじんに好かれるように媚びを売っておく」
という作戦も視野に入れてみてください。
会社内の人事はほとんどが
- 好き嫌い
- 媚びを売ること
で決まっているのです。
それなのに、新卒採用だけは、
- 完全公平な実力主義
- 好き嫌いを一切排除した、SPIの点数
だけで決まると思いますか?
・・・そんなわけありません。苦笑
就活だって、
- 好き嫌い
- 媚びを売ること
というのは非常に大切です。
「内定のためのパフォーマンス」
と、割り切って現実に向き合えるかどうかが、就活の面接の結果を左右する大切なポイントなのです。
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