就活で重要なのは「実績」ではなく「おじさんに好かれる能力」

「周りからも努力家と言われるのに、何で結果が出ないのか?」
「今まで真面目にやってきたこと自体がバカに思えてくる…」

というあなたに聞きたいのは、

「面接官のおじさんに好かれようと思ったことはありますか?」

ということです。

1.就活で重要なのは「実績」ではなく「おじさんに好かれる能力」

「インターンやゼミなど、他人以上にはやってきたはずなのに…」

という気持ちですよね。

話すネタや実績はあるのに、就活の面接がなかなか上手くいかない理由は、

「面接官のおじさんに好かれようとしていないから」

ではないでしょうか?

これは見落としがちな点なのですが、営業は相手に好かれないと、話を聞いてもらえません。

あなたの周りに、カンタンに内定取っている人いませんか?

「何であんなに遊んでたやつが?」
「何で自分よりも実績がないのに、あんな大手に?」

という人いませんか?

その理由はここにあります。

その人たちは、

「おじさんに好かれるのが上手い」

のです。

結局、イケメンや美女が内定を取りやすいのも同じ理由で、

「好かれやすいから」

です。

「そんなくだらない理由で内定が決まるのか…」
「そんな変な理由で決まるわけないでしょ…」

と思うかもしれませんね。

ですが、営業の現実はそうなのです。

化学製品には、

  • 特徴のある製品
  • どこで買っても同じな製品

の2種類に分かれます。(化学製品に限らないですが。笑)

私は、昔、

「どこで買っても同じな製品」

の営業をしていたことがありました。自分の会社から買っても、競合のB社から買っても、全く同じ製品です。製品に差がないのです。

そんな時、お客さんが製品を決める理由は何だと思いますか?

答えは、

「営業マンがそのお客さんに気に入られているかどうか」

です。

私が務めていた化学メーカーの社内では、

「同じ価格のときに選ばれる営業になれ」

と言われていました。

  • 製品の性能
  • 製品の価格

がまったく同じ時に、選ばれるかどうかを決めるのは、最後の最後、

「営業マンがそのお客さんに気に入られているかどうか」

なのです。

最後は「好かれる能力」なのです。

営業の世界では、

「どうすればお客さんに好かれるか?」

というのは非常に重要なのに、就活ではなぜそういう話が全くないのでしょうか?

その答えはカンタンで、

「誰も就活を『営業』と思っていないから」

です。

営業はれっきとした「営業」です。完全実力主義の営業の世界です。実力主義の営業だからこそ、辛いのです。大変なのです。

すでに正社員として働いているオトナたちは、あなたに向かって、

「就活で悩んでいるようでは、社会に出てやっていけないぞ」

と言いますが、本当は逆なのです。

就活の方が大変なのです。

生保や不動産の完全実力主義の営業マンが、

「就活で悩んでいるようでは、社会に出てやっていけないぞ」

と言うなら、まだしも、人事や経理などのバックオフィスの人たちがそんなことを言う資格はありません。

営業が一番重要なのです。

営業が一番大変なのです。

ホリエモンも、著書の中で、

「会社は営業以外は全てアウトソースできる」

と言っています。

現に、人事部や経理部などを子会社化して、アウトソースしている大企業を私は何社か知っています。

話を戻すと、就活が完全実力主義の営業である以上、大変なのは当たり前なのです。

面接官のおじさんは、普段上司から怒られています。会議で、

「何で予算に達成してないんだ!」

と詰められています。

そんなおじさんが、新卒の就活生の実績を聞いて、素直に、

「おお!すごいね!」

と思うでしょうか?

思わないですよね。

就活は人格を査定する場所ではありません。営業の場所です。

では、営業で最も重要なこととは何でしょうか?

答えは、

「相手との心の距離を縮めること」

です。

商品を売ることを目的にしゃべってはいけないのです。就活で言えば、内定を取ることを目的にしゃべってはいけないのです。

面接官のおじさんとの心の距離が縮まれば、あなたの実績を見てくれるようになります。

「就活では中々上手くいかず、今まで真面目にやってきたこと自体がバカに思えてきた」

という気持ちはよく分かるのですが、伝える順番を変えてみてはどうでしょうか?

おじさんの心をつかんだ状態で、あなたのアピールをすれば、おじさんは話を聞いてくれます。聞く耳を持ってくれます。しかし、いきなり自己アピールをゴリゴリやっても、なかなか聞く耳は持ってくれません。

おじさんに好かれるための方法は、

就活で面接官に好かれる方法

の記事で詳しく解説しています。

2.焦るのはしかたない。でも自分を責めてはいけない。

結果が出ずに焦るのは仕方ないことです。

誰だって焦ります。

ですが、一回立ち止まって考えて頂きたいのが、

「焦っているのはあなただけではない」
「絶対に自分を責めてはいけない」

アリババの創業者のジャック・マーは40回も就活の面接で落とされています。就活は人格を査定する場ではありません。ただの営業です。

「くじけずに今までやってきたけど、もう疲れてきた」

という気持ちですよね。

疲れますよね。

就活は完全実力主義の営業なので、疲れるのは当然です。

疲れたらペースを落としても良いと思います。

いくら敏腕営業マンであっても、常に全力を出せるわけではありません。

マラソンを考えてみてください。

マラソン選手はずっと全力疾走しているわけではないですよね?

後半のラストスパートのために体力を温存していますよね?

また、

「不採用にされるとまた1からやらなきゃいけないから、とても鬱な気分になる」

という気持ちはよく分かります。

ただ、全てがムダになるわけではありません。同じ業界を受けるのであれば、あなたの企業研究はムダにはなりません。

なぜなら、新しく受ける会社の面接で、

「競合他社は〜〜なのに対して、御社は〜〜という特徴があります。」

と話すことができるからです。受ける業界を絞っていれば、不採用だった会社の企業研究も、再利用できるのです。

3.妥協して中小を受けない方が良い

キャリアセンターなどの人たちは、あなたに対して、

「中小も見た方がいいよ」

などとアドバイスしてくると思います。

ですが、私はあなたに、

「妥協して中小を受けない方が良い」

と言いたいです。

なぜなら、

「受かったとしてもどうせ内定を蹴ることになるだろうし、落ちたとしたら余計にショックを受けるだけだから」

です。

「中小企業を受けるな」

と言いたいわけではなく、

「妥協して企業を選んだとしても良いことがない」

と言いたいのです。

妥協して中小企業をいやいや受けるぐらいなら、まずは面接官のおじさんに好かれる方向で努力をしてみてはどうでしょうか?

私の営業経験から自信を持って言えますが、相手に好かれた後なら、相手は聞く耳を持ってくれます。面接官は聞く耳を持ってくれます。

聞く耳を持ってくれた状態で、あなたがこれまで頑張ってきたエピソードを話せば、今までの何倍も面接官の心に突き刺さるはずです。

       

でくのぼう


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