文系凡人MARCH学生が上場企業の内定を取るためは、
- 勝てるフィールドの特定
- 見込み客のリスト化
- 相手の作戦を分析する
の3つの基本戦略があります。
1.勝てるフィールドの特定
まず、早慶国立とガチンコで戦うのはやめましょう。たぶんMARCH学生が就活で疲弊する理由の第一位が
「早慶国立の人たちが受ける企業ばかり受けている」
です。
「じゃあ、優良企業は諦めないといけないのかぁ…」
と思うかもしれませんが、それは違います。
基本的に大学生が受けたがる企業というのは、社会人から見ると「ドギツイ」企業ばかりです。
電●なんかすごく良い例ですよね。
電●は日本一位の広告代理店ですが、あの会社のビジネスモデルは、
「スポンサーのご子息・ご令嬢を社員(人質)にして、コネで広告を取ってきて、下請け会社に死ぬほど安い単価で仕事を発注し、粗利を稼ぐ」
というビジネスモデルですよね。
コネ入社の人質の割合が何割か知りませんが、コネ入社の社員の高い給料分も生え抜きの社員が稼がなければいけないので、生え抜きの社員は基本的に激務です。
私の知り合いで同じ大学(MARCH)で電通に入った人は、MARCHという理由で下請けの制作会社にとばされて、うつ病になって結局退職してしまいました。
こういうことは、一般的な社会人であれば分かっていることですが、大学生は知らないですよね。会社説明会ではこういうことは言わないので、当然です。
だから、企業の口コミサイト(転職会議、Vorkers)とかよく見た方が良いですよ。学生が受けたがる企業って、本当にきつい企業がたくさんあります。
MARCHが勝てるフィールドの選び方と、優良企業の探し方は
MARCHで就活に失敗するのは「市場選び」を間違えているから
MARCH学生のための就活における優良企業の探し方
を参考にしてください。
2.見込みのある企業のリスト化
見込みのある企業をとにかくリスト化しましょう。
リストの作り方の基本は、
- 優良企業の探し方で選んだ企業
- 学内説明会に来ていた企業
の2方向から作るのが良いです。
リストを作らないと営業に行けないですからね。
そして、覚えておいてほしい数字は、
「早慶ですら40社受けてもやっと1社内定」
という事実です。
ご参考までに、2010年度の調査データを見てみましょう。早慶上智クラスの就活生300人を対象にしたデータで、「各選考において、何%の人が『不合格』になったか」を表すものです。
①エントリーから1次選考までの「不合格率」エントリー企業数平均 64.2社
不合格企業数平均 32.6社
エントリー不合格率 50.8%
(中略)
②1次選考から最終選考までの「不合格率」一次選考に進んだ企業数平均 31.6社
最終選考までの不合格企業数平均 24.8社
一次選考から最終選考までの不合格率78.4%
③最終選考の「不合格率」最終選考企業数平均 4.7社
最終選考での不合格企業数平均 2.3社
最終選考での不合格率 45.2%
新田龍(2011)『就活の鉄則!有名企業より優良企業を選びなさい!』こう書房 pp.84-85
つまり、
「本エントリーする企業は最低でも40社リストアップしておかないとダメ」
ということです。こういう数字を知らずに20社だけ受けて全滅して、
「もうダメだ・・・」
となってしまうのは、単なる無知ですからね。
3.相手の作戦を分析する
ここまでが戦略の話で、最後は戦術の話です。
細かい面接テクニックなどは本を読んでもらえれば良いですが、あなたにお伝えしたいのは、
「読む本を間違えるな」
ということです。
相手の作戦をリサーチしなければ、手の打ちようがないですよね?就活生向けに書かれた面接本を読んでもしかたないです。企業の採用担当者向けに書かれた本を読んでください。
そして、就活生向けの面接本に頼るのは、かなり危険です。
なぜなら、
「人事部も人事部で、学生向けに書かれた面接本をリサーチしているから」
です。
当然です。人事部は生涯賃金2億円を投資する人材探しが仕事なので、採用ミスは2億円の損失とイコールです。さらに使えない人材を雇った場合は、現場から、
「何でこんな使えない新卒入れたんだ!!」
とクレームが入ってしまうので、人事部も必死なのです。当然、学生向けに書かれた面接本はチェックされています。よって、学生向けに書かれた面接本に書かれた言い回しを言おうものなら、
「あ!あの本のパクリだ!」
というのは一瞬で人事部にバレてしまうのです。
でくのぼう
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