1.新人の営業マンはとにかく数を打って練習する
私は化学メーカーの営業職で法人向けの営業でしたが、新人のときはたくさん営業のトークの練習をしました。
で、化学メーカーの営業と就活の難易度を比べた時に、どちらかが難しいかといえば、
「就活の方が断然難しい」
と思います。
理由は単純です。
「扱う商材の値段が違うから」
です。
化学製品の値段はピンキリですが、どんなに高くても一回の取引では100万円を超えることはまずありません。
一方、就活であなたが売っているのは、あなたの労働力です。そして、その労働力の値段はいくらかというと、2億円です。(サラリーマンの生涯賃金が約2億円)
100万円の商材を売っている営業と、2億円の商材を売っている営業では、どちらが難しいでしょうか?
言うまでもないですよね。
そう、就活ってそれぐらい難しことなんですよ。それぐらい大変なことなんですよ。
もちろん激務の正社員もたくさんいるでしょうが、まあ80%の社会人は就活よりもラクな仕事をしています。
特に、経理や人事といった社内の仕事に関しては、確実に就活よりラクな仕事です。営業が客から散々クレームを言われていても、経理や人事といったバックオフィス系の人間は
「それは私の仕事ではありません」
と平気な顔で言ってきます。
話がそれましたが、、笑
何が言いたいかというと、就活って大変なんですよ。
そして、あなたに向かって偉そうにしゃべってくる社会人のほとんどのは、就活よりもぬるい仕事をしているわけですよ。それが、言いたかった。笑
2.自転車に乗るのと一緒
あなたは自転車乗れますか?
乗れますよね。
では、乗り方をすべて口で説明できますか?
「右に傾いたら左へ体の重心を2割ずらし、、左に曲がるときはハンドルを左へ15度動かし、、」
って、無理ですよね。
就活の面接も一緒です。
- こう聞かれたら、こう答える
- この質問は、これを答える
ということを準備するのはもちろん大切なのですが、実は一番大事なのは、
「就活の面接という場に慣れること」
だったりします。とりあえず面接を受けてみて、課題を確認した方が早いのです。
「右に傾いたら左へ体の重心を2割ずらし、、左に曲がるときはハンドルを左へ15度動かし、、」
ということを勉強しているヒマがあったら、今すぐ公園に自転車を持っていって、自転車をこぎ始めるべきなのです。
転んでも痛くないように、ベンチャー企業の面接で練習すれば良いわけです。
3.面接を受ければ受けるほど、あなたの自己PRは洗練されていく
私の経験からも確実に言えることですが、
「面接を受ければ受けるほど、あなたの自己PRは洗練されていく」
のが真実です。
キャリセンの面接練習と実際の面接では全然意味が違います。あくまでキャリアセンターの面接というのは、
「こういう質問をされることが多い」
という前提で質問をしてきます。
一方、本番の面接は、どんな質問がされるか予想できません。もちろん、
- 自己PR
- 学生時代頑張ったこと
という王道的な質問はされますが、面接官のツッコミはそのときどきです。もはや面接官の気分です。就活の面接って、そんなにシビアにされてないですからね。
新人の営業マンと一緒で、ずっと先輩とロールプレイングをしていても、営業はうまくなりません。傷つきながらも、本当に契約を取りにいこうとしない限り、営業は絶対にうまくなりません。
私の就活で一番面接官にウケたエピソードは、
「コンサートの機材の搬出のバイトで、職人に怒られまくったけど、頑張ったら認めてくれて、コーヒをおごってもらって嬉しかった。地道にコツコツ努力する重要性を改めて学んだ。」
というしょうもないエピソードでした。
面接をたくさん受けているなかで、どこかの企業でぽろっと出たエピソードでした。そして、これが大ウケしたのです。
それからの面接では、ちょくちょくこのエピソードを出すようにしたところ、ものすごく選考が通るようになりました。
このエピソードの価値に気づけたのも、どうでもいいベンチャー企業で面接の練習をたくさんしていたからです。本番の面接を受けていなければ、確実に出会えないラッキーでした。
坂本直文(2011)『何をPRしたらいいかわからない人の 受かる!自己PR作成術』日本実業出版社
この本を読んだあなたなら、
「自分にはPRすることがたくさんある」
「こんな平凡なエピソードでも良いんだ」
ということが分かるはずです。そして、その出てきたエピソードのうち何がウケるのかは、実戦でしか分かりません。
でくのぼう
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