「就活の自己PRで書くことがない」と悩む前に考えてほしいこと

1.すごい実績なんて求められていない

私も就活生のときは、

「俺には何も実績がないな…やばいな、どうしよう…」

と思っていましたが、就活を終えた経験と、上場企業で2年営業職を勤めた経験から言えるのは、

「新卒採用で、すごい実績なんて全く必要ない」

ということです。

今、あなたは、

「大学時代、何もしてこなかった自分が悔やまれる…」

と自分を責めているかもしれませんが、自分を責めないでください。大丈夫です。

企業が実績を求めているなら、そもそも新卒採用なんてしません。企業が新卒採用をする理由は、

「何のやり方にも染まっていない学生をイチから育てたいから」

です。だから「自分にはすごい実績がない…」と悲観しないでください。過去の自分を悔やまないでください。

2.内定者のほとんどは凡人

今のあなたに一番伝えたいことは、

「社会人なんてみんな大したことない」

ということです。笑 あなたが学生時代に頑張ったことで書くことがないと言うと、オトナたちは鬼の首を取ったと言わんばかりに、

「学生時代遊んでたからそんなことになるんだ!」

と説教してくると思いますが、私が実際に大企業に入ってわかったことは、そういうオトナたちは実際大したことないということです。

彼らがやっている仕事なんて別に難しくありません。笑 今のあなたでも余裕でできるので安心してください。

だから、

「学生時代に遊んでいた私はダメ人間なんだ…」

と思う必要はまったくないですよ。

3.すごい実績のESは気にするな

あなたが今、

「自己PRで書くことが何もない…」

と悩んでしまうのは、キャリアセンターの就職体験談やunistyleのESによく書かれている

  • 人がしていないようなすごい体験談
  • トップクラスの成績
  • 難関資格
  • TOEICのハイスコア

を見て、

「自分にはこんなすごい実績なんてないよ…」

と考えてしまうからではないですか?

たぶんそうだと思います。

ですが、最初に言ったように、

「新卒採用で、すごい実績なんて全く必要ない」

です。

就職コンサルタントの坂本直文氏も、

自己PRについて誤解しているせいで、高評価が得られるはずの自己PRネタに気づいていない学生は非常に多いです。

たとえば、少人数の小さなテニスサークルの活動、3日間しかやっていないボランティア、中学まででやめた水泳、アルバイト10人で取り組んだ売上目標の達成経験、補欠選手だった卓球部の活動、一度も入賞したことがない吹奏楽部のコンクール、最近始めたばかりの新聞のスクラップ……。

ほとんどの学生は、このようなことでは自己PRとして使えないと思い込んでいます。でも、実際の就職試験では、どれも立派な自己PRになりえます

坂本直文(2011)『何をPRしたらいいかわからない人の 受かる!自己PR作成術』日本実業出版社 p.11

と主張しています。

本当は自己PRにつなげられるものをあなたは持っているのに、それを見過ごしているだけなのです。「自己PRとしてしゃべって良い」ということに気づいていないだけなのです。

4.平凡なことも自己PRになる具体例

「自分は学生時代に何もしてこなかった…」と悲観的になる必要は全くありません。平凡なエピソードでも就活では十分通用します。

就職コンサルタントの坂本直文氏が、

採用担当者の合否判断のポイントは、自己PRの内容が平凡か非凡かではありません。

  1. 営業能力や事務能力、企画能力があるか、
  2. 上司や同僚、顧客に好かれる人柄であるか、
  3. 仕事に対する熱意があるか、

です。

よって、実際の就職試験では、スポーツの全国大会で優勝した人やTOEIC980点の人、超一流大学のトップの成績の人が落ちて、よくある「アルバイト」や「サークル活動」の平凡な自己PRをした人が内定することだってたくさんあります。

坂本直文(2011)『何をPRしたらいいかわからない人の 受かる!自己PR作成術』日本実業出版社 p.44

と主張するように、平凡なエピソードで全く問題ありません。

同著では、

内定者の実例:趣味=読書
「趣味=読書なんて、ありふれてますよね」→志望動機に結びつけて差をつける

本を常に持ち歩き情報収集(食品の本は100冊読破)
就寝時以外、本を常に持ち歩き、活字で毎日しっかり情報収集&自己研鑽しています。大学3年時より、食品に強い興味がわき、関連書を100冊以上読破。もちろん、御社の社長様が書かれた本も読みました。第3章で取り上げられている工場に見学に行き、業界独自の設備を見て、社員の皆様の話を聞き、私も御社でぜひ仕事がしたいと強く思いました。

坂本直文(2011)『何をPRしたらいいかわからない人の 受かる!自己PR作成術』日本実業出版社 p.44

という例があげられていますが、こんな感じのエピソードで十分なんですよ。

私の例で言えば、私は雑誌社での3ヶ月間のインターンシップの話を就活のメインのPRにしていました。

もともとこのインターンも、

「就活のネタがないのはやばいな…」

と思って始めたインターンシップでした。

3ヶ月のインターンシップは長期間ですが、就職コンサルタントの坂本直文氏は同著の中で、「2週間のボランティアでも大丈夫」と主張しています。

私の先輩の例で言えば、私の先輩は毎朝新聞切り抜いて作ったスクラップブックを面接官に実際に見せて、大手新聞社から内定を取っていました。

まあ、何が言いたいかというと、

「就活の自己PRで書くことがない」と悩む必要は全くない

ということです。

       

でくのぼう


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