学生時代に力を入れたことが特にない場合はどうすればよいか?

就活で一番悩むポイントは、

  • 自己PR
  • 学生時代に力を入れたこと

を考えるときに、

「学生時代に力を入れたことなんてねえよ…」

となってしまうことですよね。

そして、

「学生時代に力を入れたことがないときは、どうすれば良いですか?」

とオトナたちに聞いても、

「学生時代に遊んでいたやつが悪い」
「そんなの内定が出なくて当然」

など、聞きたくもない説教をされるところですよね。

そこで、今回、私は、

「学生時代に力を入れたことが特にない場合の解決策」

をあなたにお伝えします。

1.一番大切なのは、あなたらしさを伝えること

unistyleなどで

「先輩たちの通過したES」

などを検索すると、すごい実績がばーーーっと並んでいて、

「俺にはこんなエピソードないよ…」

と気が滅入ると思いますが、面接官のおじさんは実績なんてほとんど信用していないですよ。大丈夫です。

雇用ジャーナリストの海老原嗣生氏は、著書の中で、

面接では「あなたらしさ」を伝えること。それが上手に伝わるなら、アルバイトやサークルの話でもまったく問題ない。

海老原嗣生(2015)『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』東洋経済新報社 p.115

と言っていますが、私もその通りだと思います。

海老原氏は、著書の中で「自分らしさがわかるエピソード」を自己PRして倍率の高い給食センターに受かった栄養学科の女子学生のエピソードを紹介しています。

「お客さんの行動をよく見ていて、何か不満があると、それを解決できるように工夫をしていました。たとえば、そのお店は丼ものに自信があったのですが、女性やお年寄りのお客さんだと、食べきれずに残す人が多かった。

そこで、メニューに『小盛』を用意するよう提案したのです。それはとても人気となりました。

また、サバを使った丼を出したとき、年配のお客様から、サバの塩焼きを食べると口の中が渋くなるという声もいただきました。たぶん、お茶の成分であるタンニンとサバの脂が化学変化を起こすのでしょう。

そのことを店長に伝え、私が麦茶とほうじ茶を用意し、スタッフで飲み比べた結果、サバの季節の間は麦茶を取り入れることになりました。」

海老原嗣生(2015)『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』東洋経済新報社p.114-115

「え、こんなのでいいの?」

と思いませんでしたか?こんな感じで良いんですよ。就活の面接なんて。このエピソードからも分かる通り、就活でPRする内容は

「自分が工夫したこと」

というレベルで良いわけです。

みんながみんな、すごい実績を持っているわけではありません。ましてや、面接官だって大学生のときは、別に大したエピソードも持っていなかったはずです。

「俺は何も強みがない…」

なんて考える必要はまったくありません。

2.あなたらしさの見つけ方

「自分らしいエピソードなんて見つけられない…」

と悩むかもしれませんが、それは当たり前です。

鏡を使わなければ、自分の顔を見ることはできないように、他者を通してしか、あなたらしさ表すエピソードを見つけることはできません。

あなたらしいエピソードを探すにはどうすれば良いかというと、他人に聞くのです。

「学生時代に力を入れたことなんてねえよ…」

と思うかもしれませんが、

  • ゼミ
  • サークル
  • バイト

と、何かしらの活動は必ずしていたはずです。

そのコミュニティで

「就活の自己PRを書くときに自分の強みが分からなくて…私に良いところってありますかね?もしあれば教えて頂きたいのですが…」

と聞いてみるのです。

すると、自分では気付けなかったエピソードを言ってくれるはずです。

私は大学生のときにスーパーのレジ打ちのバイトをしていたのですが、そのスーパーの店長に、一度私の良いところを聞いたことがあります。すると、

「君は今の若い人に珍しく、素直に実践できるところがすごく良いところだと思うよ」

と言われました。スーパーのレジ打ちの業務で、普通の人がめんどくさがってやらない地味な作業を黙々とやっていたところを評価していたようです。

このように、自分の強みや自分らしさというのは、自分で考えても出てきません。恥ずかしいかもしれませんが、

  • ゼミ
  • サークル
  • バイト

のメンバーに一度あなたの強みを聞いてみてください。絶対に思ってもみなかった答えが返ってくるはずです。

       

でくのぼう


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