1.謙虚さを出すことの重要性
スピリチュアル的なことを言いたいわけではなく、あなたがラクに内定を取るには、
「面接官に謙虚さを見せることが一番有効」
ということです。
でお話したように、結局は、
「私はまだこれといった職務経験がありませんが、熱意だけは負けません。」
と、謙虚にアピールされた方が、人間は心を動かされるものです。
考えてみてください。
営業で、
「弊社の製品は、こんなにすごい実績があって・・・」
「弊社は、こんなにすごい賞を受賞していて・・・」
という話をする人がモノを売れると思いますか?
2.社会の厳しさを知っているアピールはかなり有効
人事の面接官ですが、人事部長などは営業を経験していることが多いわけです。
「明日までに絶対持ってこい!!」
みたいな客のクレームをたくさん受けてきたわけです。
「この数字どうなってるんだよ!!」
という上司の激ギレをたくさん経験してきたわけです。
そういう経験をしてきたおじさんに向かって、
「ビジネスコンテストで優勝しました。だから御社でも活躍できます。」
みたいな自己PRを学生にされたら、おじさんはどう思うでしょうか?
「仕事なめるな。客のクレームもないのに、偉そうに自慢するな。」
と思うでしょう。嫌味の一つも言いたくなるでしょう。
だから、例えば、ビジネスコンテストの優勝経験のネタを話すときは、
「ビジネスコンテストより実際の職務の方が何倍も大変なことは重々承知しております。ただ、このコンテストで得たやり通す力は、御社で働かせて頂いた際に活きる力だと考えています。」
と話した方が、間違いなくおじさんの心には突き刺さるのです。
カーネギーの『人を動かす』っていう有名な自己啓発本がありますよね。あの本で言っているのは、簡単に言えば、
「人を動かしたければ、その人の自己重要感を満たせ」
ということです。
これ、就活の面接で使えます。
ほとんどの就活生は自分の自己PRばかりに目がいって、
- 面接官のおじさんが普段どのような仕事をしているか
- 面接官のおじさんがどのような仕事をしてきたか
なんて調べようともしません。理解しようともしません。
そんな中、あなただけが、
「御社での仕事は大変なことは重々承知しています。」
と、理解を示すことを言ってきたら、面接官はどう思いますか?
「この学生と働きたい!」
と思いますよね。私が就活をしていたときはこれを感覚で理解し、このセリフを使い倒していました。
3.面接官のおじさんの普段の仕事を想像する
プルデンシャル生命のエグゼクティブ・プランナーの川田修氏は著書で、
私は訪問者であっても「お客様」ではありません。
川田修(2009)『かばんはハンカチの上に置きなさい』(ダイヤモンド社)p.19
と言っていますが「就活もまったく同じ」ではないでしょうか。
人事コンサルタントの松下直子氏が
新卒であれば、もし定年まで勤め上げたとしたら、その生涯賃金は2億円〜3億円にもなります。
松下直子(2016)『採用・面接で「採ってはいけない人」の見きわめ方』(同文舘出版) p.10
と言っているように、あなたは会社に対して、「あなた」という2億円の商品の営業をしているわけです。
営業で一番重要なこととは何でしょうか。
そう、「相手の立場を思いやること」ですよね。
では、就活生の中で「面接官のおじさんの普段の仕事」を少しでも考えたことがある人がどれぐらいいるでしょうか?
おそらく、ほとんどいないと思います。
面接官のおじさんが普段、仕事で、
- お客からの「明日までに絶対持ってこい!!」というクレームに対処していること
- 上司からの「この数字どうなんてるんだよ!!」という激ギレに対処していること
を理解した上で、自己PRするだけで、面接官のおじさんの心は確実につかめます。そのちょっとした差が、大きな差になるのです。
「おおお、この学生は分かってる」
と思われることが、大きな差になるのです。
同じく、プルデンシャル生命のエグゼクティブ・プランナーの川田修氏が、
難しいことはせず、背伸びはせず、とはいえほかの人と同じではなく、少しだけ人と違うことをすることにしました。(中略)「ちょっとだけ違うこと」を徹底することで、ときには人と差をつけ、その積み重ねで今があると思っています。
川田修(2009)『かばんはハンカチの上に置きなさい』(ダイヤモンド社)p.13
と語っているように、
「面接官のおじさんの普段の仕事」を想像できているか?
というちょっとしたことで、あなたの面接の結果は大きく変わってきます。
でくのぼう
「実績も何もない…」というあなたが、最短で上場企業の内定を取るためのメール講座