就活の企業研究の一番良いやり方は
「IRレポートを使うこと」
です。
1.企業研究でラクするためにIRレポートを使う
IRレポートって知っていますか?
もしくは、読んだことがありますか?
・・・読みましょう。
ほとんどの就活生と圧倒的な差をつけられます。
なぜIRレポートを読むのが良いかというと、
「企業研究の時間をショートカットできるから」
です。
なぜショートカットできるのかというと、IRレポート(企業の財務内容を盛り込んだ、年次事業報告書)は、その企業の、
- 現在の財務諸表
- 経営課題
- 課題に対する対策
- 今後の経営方針
などがコンパクトにまとめられているからです。
しかもIRレポートはリクルートなどに載せる情報と違って、投資家向けに書かれたものなのでネガティブなことも書かれています。
「その企業の経営体質はどうなのか?」
「どんな製品の販売に力を入れているのか?」
が一発で分かるのです。
もちろん、就活の面接でめちゃめちゃ使えます。
IRレポートには、その会社の課題が書いてるわけですから、
「御社は〜〜という課題を掲げていらっしゃいますよね。的外れな意見だとは思いますが、私は〜〜点で貢献できると考えています。」
と、自己PRにつなげてしまえば良いのです。間違っていても良いんです。めちゃくちゃでも良いんです。
「この学生は、うちの会社の利益のために本気で考えているな」
という姿勢を見せることが重要なのです。
2.IRレポートの具体例
例えば、化学メーカーの信越化学工業の2018年3月期上半期事業報告書を例にあげるなら、
このような状況のもと、当社グループは、継続的な業績の伸長を達成すべく、
1.顧客との関係を深耕し、かつ顧客層を世界でさらに拡張し、
2.顧客に密着した製品開発、品質の工場と技術における差別化を絶えず遂行し、
3.厳格なコスト管理を継続してまいりました。https://www.shinetsu.co.jp/jp/ir/pdf/2017/1117report.pdf
とありますが、これ面接で使えますよね。
例えば、
御社は先日の事業報告書で「継続的な業績の伸長を達成すべく、顧客との関係を深耕し、かつ顧客層を世界でさらに拡張する」という旨をおっしゃっていましたが、私は顧客との関係を深めるのに役に立てると考えております。
というのも、私はアルバイトで〜〜〜という経験があるため、「お客様と関係を深める力」があります。私の「お客様と関係を深める力」は御社の利益向上にお役に立てると思っております。
という話の進め方をすれば、面接官は必ず、
「こいつ、できる…」
という気持ちになります。相手が掲げている目標から話を始めているので、当然面接官は興味を持ちますよね。
就活の面接でその会社の中期経営計画にふれる学生など、ほとんどいないでしょうから、IRレポートに載っている情報を話すだけで、かなり差別化できます。
実際、私が就活した時も最終面接で、
「御社の決算書を見た時に、競合他社と比べて経常利益率が良いと思いますが、その理由は御社の新規事業に積極的な姿勢であると考え、その社風に魅力を感じました。」
という内容を言ったところ、
「うちの経常利益率、そんなに良い?笑」
と、かなりウケが良かったです。
3.面接官の興味を引くことの重要性
セールスにおいて相手の興味を引くことの重要性は、日本IBMのセールスマン教育でも教えられています。
日本IBMのセールスマン教育では、次のようなことが教えられているそうです。
「コンピュータのセールスをするのは最後だ。その前に会社をセールスしろ。だが、その前にもっと大切なのはセル・ユアセルフだ」
この言葉の意味は、
セールスマンの売り込みは、相手の立場から言えばおじゃま虫以外の何物でもないから、
「おじゃま虫にならないようにするにはどうすれば良いか?」
「相手の興味を引くにはどうすれば良いか?」を常に考えなさい。
という意味だそうです。
就活も立派な「セールス」です。
サラリーマンの生涯年収は2億円と言われていますから、あなたは2億円の商品のセールスマンです。
そんな高額商品のセールスマンのあなたが、
あなたを売り込みたい
と考えたとき、
「相手の興味を引くにはどうすれば良いか?」
を常に考える必要がありますよね。
だから、相手つまり企業が出しているIRレポートの話から始めるのです。相手に近い話から始めるのです。
相手の企業が自分で発表しているものですから、IRレポートの内容について話せば、当然反応は取れます。
そうして反応が取れたところで、あなたの自己PRをするわけです。この方法であれば、普通に自己PRをするよりも、ずっと面接官の記憶に残ると思いませんか?
面接官にあなたの話をしっかり聞いてもらいたいなら、
まずは相手(その会社)の話から始めるべき
です。
実際の営業でもいきなり商品を売り込んでいたら、間違いなく客に嫌われます。苦笑 まずは、
「最近取り扱っているテーマは何ですか?」
「何か困っていることはないですか?」
と、相手の話から始めるのが鉄則です。あなたもそれは何となくわかると思います。
ですが、ひとたび就活になるとどうでしょう。
相手(その会社)が目指している目標から話を始めている就活生
というのは、ほとんどいないと思いませんか?
「私は学生時代に〜〜を経験しており・・・」
「私は〜〜という実績があり・・・」
というアピールの仕方が多いことに気づきませんか。
でくのぼう
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