1.競争がゆるいから
「隠れ優良企業は有名企業に比べて、競争がゆるいから」
です。
これが一番大きい理由ですね。多くの就活生が受けたがる企業って、社会人から見ると、
「え…そこ受けるの?」
という企業が多いわけです。
CMはバンバン打っているけど「ブラックで有名」みたいな会社を受けたがるわけです。(山○パンとか、サ○トリーとか、メガバンとか、、)
あなたが就活で疲弊する理由は、
- 倍率の高い会社ばかり受けている
- 面接でアピールすべきことを間違えている
のどちらかですが、圧倒的に多いのは前者です。何も考えずに高倍率企業、高倍率業界を受けすぎです。
ブラック企業アナリストの新田龍氏も、
実は「優良だけど無名」な会社は意外と多いんです。(中略)
皆さんも、「携帯電話」を売っている会社の名前は知っているかもしれませんが、「携帯電話の液晶画面用フィルムを作っている会社」とか「電話番号メモリー用の部品を作るための機械を作っている会社」なんて知らないでしょう。
実際のところは、そのようなビジネスに関わっている会社のほうが、日本経済において占めている規模は大きいのですが、馴染みがないのでわからないのです。
新田龍(2011)『就活の鉄則!有名企業より優良企業を選びなさい!』こう書房 pp.23-24
あなたが現時点で知っている会社というのは、間違いなく就活ではレッドオーシャンです。就活でいかにラクに内定が取れるかは、面接を受ける企業選びの段階で決まっています。
皆さん自信がユーザーとして買ったり、使ったりしたことがある「BtoCの」会社、せいぜい50社くらいではないでしょうか。これは日本の総法人数から考えると、わずか「0.002%」しかない、という計算になります。
要するに、実際に会社はたくさんあるけど、皆さんが「知らないだけ」ということなんです。
新田龍(2011)『就活の鉄則!有名企業より優良企業を選びなさい!』こう書房 pp.23-24
あなたがまだ知らないだけです。隠れ優良企業を見つけてないだけです。だって、周りにいますか?文系でベアリングメーカーや化学メーカーとか受けている人。多分、いないと思います。
面接で周りの就活生に勝つことを考えることも重要ですが、そもそも
「競争しない」
というのが一番重要です。われわれ凡人は下手に競争しないことが最も大切なのです。
競争がゆるいということは、
「あなたの内定の可能性が高い」
ということですからね。見込みが低いところにエネルギーを使っても、疲弊するだけです。見込みが高いところに全力投球するからこそ、ラクに内定が取れるわけです。
就活生のときの私は、自分が凡人であることを自覚していたので、とにかく競争のゆるい隠れ優良企業を探すことに全力を投じていました。
2.ノルマがきつくないから
「携帯電話の液晶画面用フィルムを作っている会社」
「電話番号メモリー用の部品を作るための機械を作っている会社」
といった隠れ優良企業を探していると、気づきますが、
隠れ優良企業は、ニッチ業界のシェアをほぼ独占している会社が多い
です。
売っているものは一般消費者には全く分からないけれど、その業界内では知らない人はいない
という会社です。そういう会社はニッチ業界を独占しているため、営業のノルマがきつくないのです。
私が勤めていた化学メーカーも既存の取引がメインのため、ノルマは全然きつくありませんでした。一応予算という目標はありましたが、それに達成しなかったからといって、怒鳴られるということはなかったです。
基本的に化学メーカーは働きやすい会社が多いです。専門商社を見ていても、ゴリゴリ詰められてる感じはしなかったです。
「なぜノルマがきつくないことが重要なのか?」
というと、あなたが新入社員で入社した場合、まずは営業に回される可能性が非常に高いですよね。
ただ、営業と一口にいっても、
「消費者相手のリテール営業」
「法人相手のリテール営業」
では、仕事の大変さが全然違います。もちろん「消費者相手のリテール営業」の方が大変、という意味です。
これ、就活生は全然意識していないのですが、
「ノルマがきつくない」
ってめっちゃ重要なんですよ。
多くの就活生は平均年収に目がくらんで金融を受ける人が多いですが、社会人はよほどの覚悟がない限り、金融業界は受けません。なぜなら金融業界はノルマがきついからです。
クレジットカード会社なら、
「一人新規〇〇枚!」
銀行なら、
「上期予算〇〇万円!」
みたいな目標を作らされて、達成できなければゲキ詰めされるというのが、金融業界です。
例えば、私は楽●に行った知人から、「お願いだから、楽●カード入って!ノルマ達成しないと、やばいから!」と言われて、カードを作った覚えがあります。
本当に声を大にして言いたいですが、
- 社内の人間関係
- 社内の雰囲気
- 有給が取りやすいかどうか
というのが、社会人にとっては一番大事なのです。就活生はこういうのが分からないために、みんな2〜3年で転職してしまうのですね。
転職する人のうち、キャリアアップなんてほんの少しで、ほとんどは、
「人間関係が悪いから」
「ノルマがきついから」
です。
3.社員を大切にする会社が多いから
隠れ優良企業は採用人数が少ないです。
「え?採用人数少ないなら、受けない方が良いんじゃない?」
と思うかもしれませんが、逆です。
採用人数が少ないからこそ、優良企業である可能性が高い
のです。採用人数が少ないということは、
離職率が低い
ということです。採用した少数をしっかり育てようという気があるわけです。つまり、社員を大切にしているわけです。だからこそ、隠れ優良企業を探すことに全力を注ぐべきなのです。
採用人数が多いのには、ワケがあります。それだけ多くの人が辞めるということです。
採用人数が競合他社と比べてめちゃくちゃ多いところは、用心した方が良いですよ。必ずウラの理由があります。
- 女性社員の採用が多いところは、結婚後退職させていたり…
- 1年で50%が退職していたり…
こういう会社は高い離職率が世間にさらされるのを嫌って、就職四季報の3年以内離職率をNA(非回答)としています。
だから、なかなか実態がわかりづらいですが、
「あれ?採用人数多くない?」
と思ったら、要注意です。
例えば、金融業界の採用人数が多いのは、
「辞めることを前提にとっているから」
です。退職者が多く、40代までに残っている人が少ないため、
「40代平均年収1000万円」
となっているわけです。誰もが40代になったら年収1000万円になるわけではありません。ほとんどは20代のうちに、ノルマのきつさで辞めています。
就活生はこの数字のカラクリに気づかず、こぞって金融を受けるわけですね。ガチの金融志望なら良いですが、MARCHで金融行くと大変ですよ。金融は超学歴社会なので、MARCHでは法人営業はやらせてもらえません。
確実にリテール(街の銀行)です。午後3時に銀行が閉まってから、シャッターの向こうでよく怒号が聞こえますが、あの仕事です。
銀行、保険、証券、どれも消費者相手の商売なので、ノルマがきついですよ。社会人はこれが分かっていますが、学生はこういうことは分からないですよね。

でくのぼう
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