「面接官が何を考えているのか分からない…」
と悩むのは、面接官がどんな人間かを知らないからです。なので、今回は、
「あなたの就活の面接官はいったいどんな人間なのか?」
について話します。
1.相手は「入社20年目の営業部長」
結論から言うと、あなたの相手にする面接官は、
「入社20年目の営業部長」
です。
もちろん人事部長も一次面接の決裁権を持っていますが、同席している営業部長に気にいられておけば、間違いありません。
「入社20年目の営業部長」がどんな人間かというと、
年齢で言うと42〜45歳のおじさんで、小学4年生の娘が一人、千葉県や埼玉県の郊外に一軒家を所有しており、乗っている車はハリアーなどの少し高めのSUV、好きなブランドはオロビアンコ
というおじさんです。
そう考えると、
「サークルの副会長を務め…」
「ビジネスコンテストで優勝を飾り…」
という話がいかにウケが悪いかは、簡単に想像がつきますよね?
「私は社会の厳しさを分かっています。分かった上で、御社で働きたいんです。」
ということが伝わるような苦労話をした方が、よっぽど好かれると思いませんか。
「でも、そんなことしたら、ブラック部署に回されるのでは?」
と、心配になるかもしれませんが、大丈夫です。
新入社員の配属先を決めるのなんて、ずっと後ですし、そもそも入社の面接時でそんなに細かくタイプをリサーチしていません。
人事に課せられた仕事は、
「ポテンシャルある学生を採ってくること」
であり、仕事を覚えさせるのは全て現場の社員に任されているので、特に心配する必要はありません。
2.落とすべき相手を間違えるな
あなたに分かっておいて欲しいことは、
「説明会で出てくる若手社員には、採用の権限が一切ない」
ということです。
これが何を意味するのかというと、
「若手社員に向かって笑顔でうなずいたところで、何の意味もない」
ということです。ムダなエネルギーは使わないようにしましょう。
就活の場合決裁権を持つのは、若手社員ではなく「入社20年目の営業部長」
です。
法人営業でも重要なのは、
「決裁権を持つ人間を特定すること」
です。
購買のペーペーの担当のところに足繁く通ったところで、意味はないわけです。その場合、営業は何を考えるのかというと、
「どうすれば決裁権を持つおじさんを商談の席に引っ張り出せるか?」
を考えます。
私のような若いペーペーの営業が一人で営業に行ったところで、決裁権を持つおじさんは出てきません。魅力的な条件であっても、イエスとは言いません。
まず
「決裁権を持つおじさんが誰と仲良くしているのか?」
を調べあげます。
商社の人間と仲が良い場合は、商社のところへ行って、
「A社の〇〇さんのアポイントを取って頂けますか?」
と根回しをします。
そして、その商社の人と一緒になって、決裁権を持つおじさんとの商談へ向かいます。
何が言いたいのかというと、営業では
「決裁権を持つ人間を特定することが何よりも重要」
ということです。
同じように、就活も、
「決裁権を持つ人間を特定することが重要」
なのです。
ですが、ほとんどの就活生は、
誰が決裁権を持っているのかも意識せず、採用担当であれば誰かれかまわず、同じような受け答えをしていますよね。
当たり前ですが、入社5年目の若手社員に刺さる話と、入社20年目の営業部長に刺さる話はまったく違います。
あなたは、決裁権を持つ、
「入社20年目の営業部長」
を意識して話をしないといけないのです。
3.一次面接は誰が担当しているのか?
本チャンの面接の一次面接の決裁権を持つのは「人事部長」と「営業部長」です。
ここで重要なのが、人事部長というのは、20年間ずっと人事をしてきたわけではありません営業や購買といった、各部署を渡り歩いてきて、今人事部長をやっているわけです。
つまり、
一次面接は2人の営業部長が見ている
と言えます。
あなたが面接で話すべきは、
20年間営業を経験してきた営業部長に刺さる話
をしなければいけません。
つまり、巷の就活生がこぞってやっているような、
「サークルの副会長を務め…」
「ビジネスコンテストで優勝を飾り…」
ではなく、
「アルバイトでクレーマー処理スキルを磨いた」
「現場の職人に怒られるのが大変だった」
とかの方がウケは良いわけです。
4.最終面接は誰が担当しているのか?
最終面接の決裁権を持つのは「役員」
です。
役員を攻略するコツは何と行っても、
- 中期経営計画を暗記すること
- 営業利益率などの「数字」を暗記すること
ですね。
中期経営計画というのは、社内では「チュウケイ」「チュウケイ」と呼ばれますが、役員は常にチュウケイの話ばかりしています。
役員会議でも、経営企画室との会議でも、どんな会議でもチュウケイの話ばかりです。もう頭の中のほとんどは、チュウケイで埋め尽くされていると言ってもいいでしょう。
「だから、何なのか?」
という話ですよね。
あなたの最終面接を担当する役員の頭の中は、常に「チュウケイ」で頭がいっぱいなわけです。ということは、
「中期経営計画に関することをしゃべれば、役員の心に突き刺さる」
ということです。役員の心に突き刺されば、あなたが内定する可能性は非常に高いということです。
だいたい、最終面接の倍率は2倍と言われていますので、2人に1人は落ちるわけです。だから、最終面接でもまったく気が抜けないのです。
気が抜けないからこそ、他の就活生がしゃべらないことをしゃべらないといけないですよね。普通就活生はIR情報もチュウケイもチェックしていませんから、
- 中期経営計画を暗記すること
- 営業利益率などの「数字」を暗記すること
の2つはぜひやってください。
でくのぼう
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