化学メーカーの「働く前と働いた後のイメージの違い」

就活を控えているあなたに、

化学メーカーの「働く前と働いた後のイメージの違い」

を話します。

1.社内営業がクソめんどくさい

一番のギャップはこれですね。

「社内営業がクソめんどくさいこと」

です。

私は入社するまでは、

「営業はとにかくお客さんから受注を取ってくれば良い」

と思ってたんですよ。

とにかくお客さんのところへ通って、受注につなげるのが仕事だと思ってたんです。相手にするのはお客さんだけだと思ってたんです。

でも、違いました。

本当の敵は、味方にいました。

「利益が薄いから売るな」
「法的リスクが大きいから、その案件はダメだ」
「製造がいっぱいだから作れない」

など、せっかく受注しても、社内の他部署にことごとく数字を潰されるんですね。社内の根回しが上手くないと、お客さんから受注を取ってきても、数字につながらないんです。

「●してやりたい」

と何度思ったことか。。苦笑

要は、「根回し」が必要なんです。

日本特有のアレです。

半沢直樹のアレです。

例えば、ある製品を緊急で作らなければなるとするじゃないですか。

工場の製造課のおっさんに好かれていると、

「申し訳ありません!緊急で〇〇の製品が必要になりました!何とかお願いします!」
「しょうがねえなぁ…」

と、製造してくれるんです。

でも、工場の製造課のおっさんと面識が全くないと、

「申し訳ありません!緊急で〇〇の製品が必要になりました!何とかお願いします!」
「イヤだ」

と、製造を拒否られるんです。爆

信じられないかもしれないですけど、製造課のおっさんって、

「営業のあいつ嫌いだから、この製品は作らねえ」

とか、平気で言いますからね。苦笑

だから、こういう緊急事態のために、常日頃から工場の製造課のおっさんを接待しておかないといけないんです。飲みに連れていかないといけないんです。「根回し」しとかないといけないんです。

めっちゃ、めんどくさいでしょ?

「それ、お前の仕事だろw」

と思いますが、社内の機嫌を取らないと、自分が困るわけです。営業会議で、

「製造タンクが空いておらず、受注できませんでした」

なんて報告した日には、

「何でお前が調整しないんだよ!!」

と、詰められるわけです。つまり、私が困るわけです。苦笑

いやぁ、社内営業はめんどくさいですよ。。逆に言えば、社内営業が上手い人は、トントンと出世している印象でしたね。

おそらく、これは化学メーカーに問わず、大企業で勤めている人なら誰でも経験しています。

半沢直樹ほどのイヤらしさはありませんが、そういう「男の嫉妬の気持ち悪さ」が見え隠れする場面はあります。

例えば、営業会議で部長から「A」というプランの同意を得たいとするじゃないですか。

その場合、会議の2週間ぐらい前には「A」というプランをまず「課長」へ持っていかないといけないんです。

そして、やっと課長と二人で部長のところへ「A」というプランの許可をもらいにいくわけです。本当、会議って「形だけ」なんですよね。

で、ここで部長に相談しないまま、会議で「A」というプランを発表するとしますよね。すると、部長から、

「俺、そんなの聞いてねえぞ!」

という声が飛び、提案は全て却下されます。その提案がどんなにすばらしいものであったとしても、

「会議前に相談に来なかったこと」

を部長は根に持ってしまうんですね。

これが、「根回しのめんどくささ」です。

男の嫉妬は気持ち悪いですね。。

2.海外に行けるのは「40歳になってから」

2番目のギャップは、

「若手は海外へ行けないこと」

です。

学生の時は分からなかったんですが、メーカーの場合、海外支社で働けるのって、だいたい

「40歳ぐらいになってから」

なんですよ。

40歳で現地法人の社長として赴任するケースが非常に多かったんです。

しかも、働き方も学生の頃にイメージしていたのとは、全然違いました。学生の時は、ぼんやりと、

「外国で直接商談をするんだろうな〜」

と思っていましたが、実際に営業をするのは現地採用の人なんですよね。

現地法人は現地の社員が仕事をしており、たまに本社の人間がふらっと視察に行くだけです。

そして、本社の人間はとてもうざがられます。苦笑

まあ、そりゃそうですね。

現地法人からすれば、通常業務を止めて、ホテルや食事といったお世話をしなければいけませんから、めんどくさいだけですからね。。

3.ノルマがきつくない

化学メーカーってノルマがきつくないんですよね。

業界の性質上、

「一人ではどうにもならない」

っていう部分が大きいからですね。

これは「良かったギャップ」ですね。銀行とか、証券会社って、ノルマがきついじゃないですか。

でも、化学メーカーは、良い意味でも、悪い意味でも、あまり個人の責任を問われない雰囲気がありますね。

他社の話を聞いていても、それほどノルマで社員を詰めている会社はありませんでした。どちらかというと、前例主義を地で行く感じでしたね。

「きつくない」っていうと、語弊がありますが、金融系みたいに

「〇〇件の契約を絶対取る!」

みたいな感じはないです。

一応、「予算」といって、

「上期はこれぐらいの数字の売上を狙います」

っていうのはあるんですが、予算を達成できないからといって、めちゃくちゃ怒られることはありません。

       

でくのぼう


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