1.学生人気企業と隠れ優良企業では、競争率がこんなに違う。
学生に人気な企業を狙うと、疲弊します。
今のあなたが社名を知っている会社を就活のターゲットにした瞬間、血みどろの戦いに首を突っ込むことになります。
学生人気企業ランキングに載っている会社は、全て超レッドオーシャンです。入社倍率200〜300倍を超える企業ばかりです。
しかも、そんなにホワイトな会社ばかりではありません。社会人から見て、
「え…」
と思うような会社も平気でランクインしています。まあ、当たり前ですよね。学生に人気な会社というのは、
学生に人気=一般消費者のイメージが良い
というだけですからね。
例えば、このランキングの5位に入っている(株)日本旅行を例にとってみましょうか。
1.みずほフィナンシャルグループ 倍率NA
2.全日本空輸 倍率NA
3.三菱東京UFJ銀行 倍率NA
4.日本航空
5.JTBグループ
6.野村證券
7.大和証券グループ
8.日本生命保険
9.明治グループ
10.損保ジャパン日本興亜
2018年度版の就職四季報を見ると、(株)日本旅行は、
ES受付:5925
ES通過:3293
内定:48
とあります。
5925名がESを提出したのに対し、内定者は48名のみですから、倍率は123倍です。123名に1名ですよ。普通に考えてムリですよね。苦笑
学生に人気の企業を受けるということは、こういう血みどろの戦いをしなければいけない、ということです。
それでも、あなたは学生に人気の企業を受けますか?
2.私が就活で取った作戦
私は就活スタート時から、
「学生に人気な企業を受けたら死ぬ」
と直感的に分かっていました。
自分が凡人であるということを誰よりも知っていたので、
「俺は200〜300倍の倍率の会社を受けても、まず無理だ」
と考えていました。
そこで、私が考えていたのが、
「どうやったら、学生が受けたがらない優良企業を見つけられるのだろう」
ということです。
なにせ東証一部上場企業は2000社もあるのです。
「これだけの数の会社があれば『学生が知らないけれど優良企業』というのがたくさんあるはずだ」
と考え、学生が知らない優良企業を探すことを全力で取り組みました。
まず、私は何をしたか?
まず私は「離職率低いランキングで徹底的にホワイト企業を洗い出す」ことから始めました。
でも書きましたが、企業の社風というのはホームページを見ても分かりません。
就活ハウツーでは、「OB訪問で社風を知ることが大事」と言われていますが、OB訪問をしたところで、OB社員が自分の会社の悪口を言えるわけがありません。
では、あなたがブラック企業を見分けるにはどうすれば良いのか?
それは「離職率を見ること」です。
社会人が転職をする際にまず見るのは「離職率」です。理由は簡単で、
「離職率が高ければ、間違いなくブラックだから」
「離職率が低ければ、ホワイト企業である可能性が高いから」
です。
当時、大学生であった私は、離職率低いランキングを眺めていて、あることに気がつきました。
それは、
「離職率が低いランキングに載っている会社は、BtoB企業ばかり。しかも、学生に人気のBtoC企業は全然入ってない」
ということです。この時、私は確信しました。
「離職率が低いランキングに載っている会社を狙えば、疲弊せずに就活を終えられる」
ということを。
実際、その通りになりました。私が就活時に受けていた会社は、どれもが消費者には知名度のない会社ばかりで、業界を絞っていたからこそ、企業研究もだいぶ手抜きすることができました。
3.学生に馴染みがない優良企業の具体例
学生に馴染みがない優良企業を探すには、東洋経済が毎年発表している、
から探すのが一番良いです。私も実際、そのように探していました。
あとは、就職四季報の前のページの方にある、
「新卒定着率ベスト100」
から探すのも良いです。
学生には馴染みがないけれど優良企業の具体例をあげてみましょうか。
(株)堀場製作所 エンジン測定機器で高シェア。
3年後離職率0% 平均年収682万円 有休消化年平均10.5日 倍率23倍ウシオ電機(株) 産業用ランプで世界首位。映像装置など展開。
3年後離職率0% 平均年収688万円 有休消化年平均16.6日 倍率NA三ツ星ベルト(株) 工業用ベルト製造の大手。自動車用Vベルト主力
3年後離職率0% 平均年収630万円 有休消化年平均9.8日 倍率24倍日本パーカライジング(株) 表面処理剤で国内首位、加工も手掛ける。独立系
3年後離職率0% 平均年収770万円 有休消化年平均9.5日 倍率46倍日立化成(株) 日立系の化学企業。樹脂加工大手で電子向け強い。
3年後離職率1.5% 平均年収726万円 有休消化年平均12.0日 倍率33倍
ちょっと挙げただけでも、こんなにあります。これらは全て、業界の社会人なら誰でも知っている一流企業です。
でも、学生には全く馴染みがないですよね?
だからこそ、チャンスなんです。倍率を見てみてください。ほとんどが20〜30倍ぐらいの倍率です。
学生人気のある会社が100倍を超えているのに対し、業界の一流企業は20〜30倍を推移しているんです。どちらを受けた方が望みがあるかは、言うまでもないですよね?

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