「ESに書く実績がない…」と悩むのはムダ。

「俺はESに書けるような実績が何もない…」

「役職も肩書きも何もないから、面接で話すことがない…」

・・・アホか。

私は何の実績もありませんでしたが、内定は出ました。

その辺に転がっているただのMARCH学生でしたが、上場企業10社から内定はもらえました。

では、

「俺はESに書けるような実績が何もない…」

と悩むのが、なぜムダなのかを説明いたしましょう。

1. 企業は学生の役職・肩書きに呆れかえっている

元リクルートの雇用ジャーナリストの海老原嗣生氏は、著書の中で、

企業はこうした学生の「役職・肩書き」話にほとほと困っています。(中略)

名も知れぬサークルで会計委員をしていた、などと話されても、まったく何の評価にもならないのです。

学生は何とか役職や肩書きを言わなければと、本当に些細な集まりの話などをするため、もう、こうした〇〇長がインフレを起こして、聞く側は胸焼けを起こしているほどです。

海老原嗣生(2015)『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』東洋経済新報社 p.76

と語っています。

あなたは、

「おいおい、良かれと思ってエピソード考えてるのに、なんだよ…」

と思うかもしれませんが、企業の面接官は、学生の自慢話にはうんざりしているのです。苦笑

実際、私が勤めていた会社の上司の部長も、面接が終わったあとは、

「何か自慢話ばっかり聞かされて、つまんねえな。笑」

と語っていました。

・・・そうなんです。

多くの就活セミナーでは、

「学生時代に一番頑張ったことを書きましょう」

「数字で表せるような実績を書きましょう」

と教えていますが、実際企業は面接でそんな自慢話は聞きたくないのです。

いかに、企業と学生の間でズレが出ているかが分かりますね?

「俺はESに書けるような実績が何もない…」

って悩むことがいかに意味がないかが分かりますよね?

2.日常的なエピソードでまったく問題ない

元リクルートの雇用ジャーナリストの海老原嗣生氏は、著書の中で、

企業が面接で見ているのは、

  • 自社の仕事がきちんとできるか
  • 自社の仲間とうまくやれるか

の2点だけである、と述べています。

あなたが面接でしなければならないのは、別に大げさな話でなくてよいから「自分はどんなタイプの人間なのか」をしっかりと表現することです。

そうすれば、あとは企業側が、「仕事がきちんとできるか」「仲間とうまくやれるか」を判断してくれます。

海老原嗣生(2015)『なぜ7割のエントリーシートは、読まずに捨てられるのか?』東洋経済新報社 p.78

あなたが面接で苦労しないために、重要なポイントは、

別に大げさな話でなくてよいから「自分はどんなタイプの人間なのか」をしっかりと表現する

ということです。

実際、私自身、就活の最初の方は、

「面接で話すエピソードを覚えて…」

「面接の流れをシュミレーションして…」

とやっていましたが、就活の中盤からはやめました。

なぜなら、エピソードトークをしている時の、面接官の顔が

「つまんねえ…早く終われよ…」

っていう顔をしていたからです。苦笑

3. 平凡なエピソードを話して、その場で内定をもらった時の話

私が平凡なエピソードを話して、その場で内定をもらった時の話をします。

私はグループディスカッションなどで、

「うわ、就活生って自慢ばかりやん…」

と思い、面接が多くなってきた時期から、方針を切り替えました。

とにかく、

「人間関係で大変だった話」

だけをするようにしました。

具体的に言うと、

「ライブ会場の設営のバイトの話」

です。

あなたもご存知かも知れませんが、ライブ会場の設営のバイトは、かなりブラックな環境です。職人がいつも大声で怒鳴り散らし、バイトリーダーみたいな人もいつも大声で叫んでいます。

私はそのバイトを半年ほどやっていたのですが、面接ではそのブラックバイトの話をしました。

特に自慢をするわけでもなく、

ライブ会場の設営のアルバイトは、職人がみんな怒鳴っていて怖かったです。苦笑

でも、真面目に働いていると、職人は認めてくれるようになるので、そういう関係になると非常に仕事がやりやすくなりました。

と、ただ愚痴のようなものを言っていました。

狙いは、

「社会の厳しさを知っていますよ」

「年上の気難しいおっさんともうまくやっていけますよ」

という狙いだったのですが、これが大当たりでした。

その上場メーカーの私の面接に、たまたま役員が出ており、その役員が私のことをめちゃくちゃ気に入ったらしく、面接の帰りに電話で

「今日、内定を出すからうちに入社して頂けませんか?」

と言われました。

ただ、

「ブラックバイト大変でした。頑張りました。」

というエピソードを話しただけですが、日々お客や社内から怒られている面接官の心に突き刺さったのでしょう。

この時、私は

「ああ、就活で自慢なんてするだけ無駄だわw」

と思いました。

最後になりますが、あなたに頭に叩き込んでほしいのは、

「役職・肩書き」なんて面接官は評価してない

ということです。

「俺はESに書けるような実績が何もない…」

「役職も肩書きも何もないから、面接で話すことがない…」

なんて、悩むだけムダですよ。

       

でくのぼう


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